内容説明
懐かしい場所が現実の世界に存在し続けることはない。けれど、映画の中では、いつまでも同じ世界が待っている。種田陽平がつくる映画の世界は、100年後も変わることなく、訪れる誰かを待っている。『不夜城』から10年―。1998年から2008年までの美術監督・種田陽平の仕事を、写真とスケッチと文で巡る不思議で濃密な映画美術の世界。
著者等紹介
種田陽平[タネダヨウヘイ]
武蔵野美術大学油絵科卒業。在学中より絵画助手として寺山修司監督作品『上海異人娼館チャイナ・ドール』(80)に参加。石井聰亙監督作品『1/2MENSCH・半分人間アインシュツェルツェンデ・ノイバウテン』(86)で美術監督デビュー。岩井俊二監督『スワロウテイル』(96)の架空都市で注目され、リー・チーガイ監督『不夜城』(98)で第18回香港電影金像奨・最優秀美術監督賞を受賞。クエンティン・タランティーノ監督『キル・ビルVol.1』(03)でアメリカ映画に、押井守監督『イノセンス』(04)でアニメーション映画の美術にも参加した。数々の映画の美術監督を務めるほか、CM、イベントデザイン、舞台美術など国内外の幅広い分野で活動。代表作に長崎俊一監督『死国』(99)、中江功監督『冷静と情熱のあいだ』(01)、土井裕泰監督『いま、会いにゆきます』(04)、李相日監督『フラガール』(06)、中田秀夫監督『怪談』(07)、三谷幸喜監督『THE有頂天ホテル』(06)、『ザ・マジックアワー』(08)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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