内容説明
この本は、歴史の舞台を飾った魅力的で、有名な貴婦人をとりあげ、それらの貴婦人が愛したお菓子をご紹介するたいへん珍しいお菓子の本です。
目次
優雅な夢をあなたに―貴婦人が愛したお菓子によせるメッセージ
貴婦人が愛したお菓子
貴婦人風のお菓子
ヨーロッパのお菓子を訪ねて
貴婦人ア・ラ・カルト
貴婦人とお城の事典
お菓子の作り方
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mayu
4
引き続き浸り本(^^;;タイトルの通り、お菓子を考案したり、その名前の由来となった貴婦人(男性もいます)を、肖像画や邸宅の写真などと共に紹介。ブルボン王朝の本を読んでいたので、同じ人物を違った角度で見る楽しみもあったのですが、マリー・レクチンスカ王妃の実父で美食家のスタニスラス・レクチンスキー王や、オーストリアのエリザベート皇妃の親戚でノイシュバンシュタイン城を建設したルードヴィヒ2世などを新たに知ることもできました。著者は製菓の専門家のようで、お菓子のレシピも載っていますし、美しいお城や菓子店の紹介も。2015/04/29
きりぱい
4
カトリーヌ・ド・メディチがフランスのアンリ2世にお輿入れしたことでお菓子の歴史が輝き出す。洗練されたお菓子の世界を開いたのはメディチ家伝統の美味だった!何といってもオーストリア皇后でハンガリー王妃でもあるエリザベートがめちゃ好きですが、手ずからメレンゲ菓子を作ったマリー・アントワネットなどに比べると、お菓子に関わる部分は地味。意匠を凝らしたものから土地に愛された素朴なものまで、伝統あるお菓子の数々が、歴史に登場する貴婦人たちにどう彩られてきたか、写真、肖像画とともに読んで見て楽し。巻末にはレシピもあり。2010/05/14