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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
1
外見も内面も穏やかなクルトに対し、行動も外見も派手なジークは、のっけからウィリーと衝突する。そんなに嫌いなら構わなければいいのに、と言いたくなるが、実はそうではないことがわかってくる。先の大戦の時に使った拳銃をずっと持っていた事、「なぜドイツにばかり試練を与えたもう?」と嘆くシーンなどでジークにもまた、ウィリーに通じる純粋な部分がある事が、端的に明らかにされる。ウィリーを見ていると、そのことが否応もなく自分につきつけられているような気がして自分のかわりにウィリーを嘲笑うジーク。かつての自分を見守るクルト。2004/06/25
Toshiko Hirose
0
森川久美の本は、滅多に手に入らない。この本も、Amazonで1万円越えの値段がつくこともある本。1929年、ミュンヘンで出会った3人の男性。まったく立場が異なるこの3人の間に友情が芽生えて… 世界史と闘争シーンなどが多いのを見ると、女性向けの作品ではないらしい。男性からみた戦争はこういうものなのか、男性同士の関係というものはこういうものなのか、無知にして知らないのだが、こうなのかもしれないと思ってしまう。2023/09/12