日本美術の見方―中国との比較による

日本美術の見方―中国との比較による

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  • サイズ A5判/ページ数 198p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784048511155
  • NDC分類 721.02
  • Cコード C0070

内容説明

中国と比較すると、日本美術の特質が見えてくる。作品に即して日中絵画鑑賞のあり方をやさしく解説、美術史の再構築を提起する。

目次

1 日本美術における中国の影響(はじめに―日中美術史の比較;「水」と「火」の表現;日中の水墨画 ほか)
2 日本美術における日本的なもの(日本の古典は宗達か;「廬山図」切断;界画―空間のイリュージョン ほか)
3 水墨画における中国と日本

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぽんぽこ

4
国内で褒めたたえられがちな日本画をバッサバッサと切り捨てていくのがむしろ面白い本でした。なにごとも日本文化は中国から流れてきたもので、その関係は仲の悪い親子という例えがしっくりきすぎていてむしろ清々しい。この本を携えて各絵画を鑑賞したいところですが、掲載されているすべての絵画を一括まとめて楽しめる施設ってないんですよね、おそらく。日中の美術史について程度の知識がある人向けですが、逆にこの本を入口に知識を深堀していくのも面白そうですね。2022/02/18

くれは

1
村上隆のいう日本美術の特徴「スーパーフラット」。本書はその何たるかを、中国絵画の日本絵画への影響関係の考証によって、より明確かつ具体的に提示してくれます。中国絵画は、一貫して「真」を描くことを目指していた。言い換えれば、3次元の世界を平面に写しとる「イリュージョン」の構築を目指した。山水水墨画や仏画では、墨や金泥のグラデーションによって大気や光を含む空間の広がりを表現し、界画では幾何学的表現で立体のボリュームを表現した。しかし日本は、その「イリュージョン」を理解できなかったし、体得もできなかった。2015/09/20

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