出版社内容情報
わたしは冴えない人間だ。
何かに選ばれることもなく、語れるなにかがあるわけでもなく、目を引く美しさも持っておらず、天使のようにやさしくもない。
社会にしがみついて、なんとなくできることをなんとなくやって生活している。
どうにかそれっぽく見える皮膚を張りつけているだけで、一枚一枚はいでいけば、残るのは「くだらない」の文字だけだろう。
―はじめに より
Xで日常の孤独と不安と憧憬を綴る、無傷初エッセイ。
内容説明
結局わたしは何にも誰にも選ばれなかった。眠れない、孤独を感じる夜を過ごすあなたに贈る心の拠り所になる一冊。無傷初のエッセイ集。
目次
1章 海がみたい(海底の暮らし;海辺にて ほか)
2章 大人、夜、孤独。(眠れない夜の過ごし方;息を止めて四十秒待つ ほか)
3章 また今日も間違えた(宇宙船、または潜水艦;すべてハッピーエンドの伏線? ほか)
4章 本当なんてないのに(頭の中のミスタードーナツ、ムーミン谷、あるいは四国の安アパート;分かりあえなさについて ほか)
5章 気がつけば、海(誰にも見せない日記;たどり着けない言葉 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ねこっち
2
ブログ?かTwitter?かで知っていて凄く好きだったので購入。本はあんまりだったかな。残念。2025/02/20
りんごあめ
1
忘れてもいいの話が凄くよかった、とにかくよかった。 作者の紡ぐ言葉が好き。2025/03/04
hirom
0
この作者は『はてなブログ』の「気がつけば海-pitsuko」と言うブログで知っていた。と言うか逆だ、「気がつけば海」と言うブログをハラハラドキドキしながら何年も前から年に一、二回の更新を待ち望み追いかけていた。その主がこのエッセイを出版したのだ。何ということ!主様は何の事故か深刻な頭部外傷を東京で受け、そのブログから自分が想像したのは脳に物理的なダメージを受け記憶障害はじめ種々の高次脳機能障害を負ってしまったと思っていた。(続く) 2025/02/28
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