わがままなやつら

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  • サイズ B6判/ページ数 204p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784047916029
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

二週間後の死を宣告された十人の男たち、大きな男に鳥篭で飼われる小さな男、愛しあうマザーファッカーと新人女優、かぼちゃ頭の両親から生まれたアイロン頭の子供、七人のじゃがいもの赤ん坊たち、指に十の鍵を持つ少年―。空想と現実のよじれの中で描かれる人間たちのいとなみ、交わり。様々な感情が読者を包み込む。絶賛された最初の短篇集『燃えるスカートの少女』から七年。愛は深まり、痛みは増し。生も死も、より鮮やかに。完成度が研ぎ澄まされた全15篇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sin

52
散文詩…退屈な独白…刺激的な比喩…作者は新しい切り口で迫る、その味はほろ苦いが、いじめる側が求める共感なんてただの甘えでしかなく、また我慢を知らない万年子供が弱者を気取って理解を求める姿に「お前だけが特別なわけじゃない、しっかりしろよ」と云いたくなる。そのうえ神様でさえ我を通そうとする。さてそれがタイトルどおりで作者のメッセーシなのか?2015/04/10

みなみ

21
突飛な設定が多い短編集。子供がいる色んな女性を相手にデートをする「マザーファッカー」や、果物と具現化した単語を売る店が舞台の「果物と単語」、カボチャ頭のカップルから生まれたアイロン頭の子どもの生活を紹介する「アイロン頭」…。文体自体は普通なのに、どこかずれているファンタジーな世界観に、最後まで引き込まれて読了。2023/12/04

Aya

17
皮肉っぽくもあり教訓っぽくもあり。登場する主人公たちも擬人化されれいて、エイミーの超感覚にしばらく戸惑う。後半の 「塩胡椒シェイカー殺人事件」「ジョブの仕事」とかは割と分かり易くって好き。2015/06/08

14
★★★☆☆かぼちゃ頭の両親から生まれたアイロン頭の男の子、単語を売るお店での争い、自身の両手指に9つの鍵を持つ少年…なとなど、何とも不思議な15の短編集。おすすめされて読んだ本。エイミーさんは2作め。幻想的でありながらも現実味が溢れている。当時は魅力的だったが、その後の自分には少しも惹かれないもの、気持ちとは裏腹な態度、束縛からの解放、誰もが経験したことのある感情を、非現実的な表現の内に展開させる。好みが分かれそうだけど、私は嫌いじゃかったです。果物と単語、塩胡椒シェイカー殺人事件がお気に入り。2020/02/04

乙郎さん

11
レベッカブラウンに近い印象。どちらも胃もたれを起こしそうなほどの生々しさがある。また、隠喩をもちいているのはわかるけど、モチーフは何かがわからないところ、隠し方が意地が悪い。「オフ」での文体実験、「アイロン頭」での牧歌調と隠喩による風刺、「ジョブの仕事」での理不尽さが好き。2009/07/09

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