内容説明
あの日、マントヴァからの求婚の使者が少しでも遅れていたら、あるいはミラノからの使者の馬が駿馬であったなら、世界地図はまったく違った色に塗り替えられていたかもしれない…。15世紀、ルネサンスのイタリアを舞台に、歴史に翻弄される、イザベラ・デステとその妹ベアトリーチェの美しき姉妹の愛憎と数奇な運命とを描く、歴史ロマン超大作。
著者等紹介
エセックス,カレン[エセックス,カレン][Essex,Karen]
ルイジアナ州ニューオリンズ生まれ。作家、脚本家、ジャーナリスト。チュレーン大学卒業。バンダービルト大学大学院に学んだのち、ゴダード大学の創作コースにおいて修士号を取得。2001年、映画製作の仕事に携わりながら書いた初の小説『クレオパトラ(I・II)』(角川文庫)は、既存のイメージを覆す鮮烈なクレオパトラ像をつくりあげてベストセラーとなり、世界20言語に翻訳された。ロサンゼルスに暮らしている
那波かおり[ナワカオリ]
英米文学翻訳家。上智大学文学部心理学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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星落秋風五丈原
13
イザベッラ・デステが有名。2006/12/13
紀梨香
4
エステ家の姉妹の目を通して、ダ・ヴィンチや当時のイタリアの政治について知ることができる物語。ちょっとボリュームが多いけどおもしろいです。2015/05/16
ゆずこまめ
2
政略結婚でも結婚したら苦労することは今と変わらないんだなと思った。政治に関する苦労は一般庶民はしなくていいけど、それ以外の夫婦に関することは変わらない。2022/07/15
あおいつき
1
ルネサンス真っ只中のイタリア。エステ家姉妹が政治・芸術・軍事などあらゆることに関わって行く。政略結婚だからこそ、実家と婚家を切り離して考えられない立場でもある。家族を守るために彼女たちは一生懸命だ。生命力が感じられる。2018/05/31
Hiroshi Takeshita
1
せっかくの時代設定なのに、主人公が政略結婚の姉妹二人では、なんとなく勿体ない。ダビンチをもっと読みたいのだが。2017/11/24