内容説明
大きな古い家に引っ越してきた女の子、コラライン。ある日、どこにも通じていないはずのドアを開くと、そこには気味が悪いほど真っ白な肌をした女の人が立っていた。「だれにでもみんな、もうひとりのママがいるのよ、コラライン」もうひとりのママ?そんな!部屋にもどると、本物の両親はあとかたもなく消えていた。たよりになるのは名なしの黒ネコと、穴のあいた不思議な石だけ。コララインは今、さらわれた両親をたすけだすために、たったひとりでもう一度、あのドアを開く―。数々の文学賞を受賞したイギリスの天才作家ゲイマンがおくる、傑作ファンタジー。
著者等紹介
ゲイマン,ニール[ゲイマン,ニール][Gaiman,Neil]
イギリス生まれ。人気コミック『サンドマン』の原作者。ダーク・ファンタジー作家。世界幻想文学大賞、ヒューゴー賞、ブラム・ストーカー賞など数々の文学賞を総なめにする、今、もっとも注目される作家である
金原瑞人[カネハラミズヒト]
岡山県生まれ。法政大学教授。翻訳家
中村浩美[ナカムラヒロミ]
愛知県生まれ。名古屋大学文学部卒業
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆのん
51
【児童書】少し不気味な雰囲気のファンタジー。ニール・ゲイマンの作品はダーク・ファンタジー。私好みの作品ばかり。主人公は歳の割に体の小さな女の子。これだけで魔女との闘いにハンデを与えているが、そのハンデを上回る知恵と勇気を持っている。主人公と一緒にハラハラドキドキしながら読み進められて楽しめた。1442019/05/03
ペルー
27
原書で読みました。登録がなかったので、とりあえずこちらに感想を。映画を見ていて、面白かったのでチャレンジしました。映画とは少し違った展開、特にエンディングは全く違ったように記憶しています。原作の方が不気味ですね。でも、コララインの成長物語で、読後感はいいです。最後のネズミのサーカスは特にうっとり(?)します。猫がいい味出していて、う~ん、自分も仲良しになりたくなる!!それでも映画は映画で映像がよかった(きれい?キュート?だった)覚えがあります。それからBGMもよかった。また見たくなりました。2016/04/05
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
20
コラライン達は古くて大きな家に引っ越してきました。その家にはレンガで入り口を塞いでしまった扉があり・・。面白かったです!魔女との戦いにはハラハラドキドキしました。特に最後の対決はお見事としか言いようがありません。各章ごとに変わっていくスドウピウさんのイラストも良かったです。機会があれば映画も見てみたいです。★★★★2011/11/02
深青
19
煉瓦で塞がれたはずのドア。その煉瓦の向こうには恐ろしい冒険が待っていた。少女は無事にパパとママを助け出せるか!?ちょっと怖い感じのするファンタジー。魔女はどうして彼女を欲しがっていたのかな...?小さい彼女が勇気と知恵を絞って魔女に立ち向かっていく姿、かっこよかったです。魔女との対決シーンはドキドキしたなぁ。2016/02/19
星落秋風五丈原
14
大きな古い家に引越してきた女の子、コラライン。ある日どこにも通じてないはずのドアを開くと、そこには気味が悪いほど真っ白な肌をした女の人が立っていた。「誰にでもみんな、もう一人のママがいるのよ、コラライン。」ボタンの目が怖い!2005/06/16