内容説明
今度の舞台は、幻の国。世界中でただひとり、悪いお化けたちが見えるペギー・スー。その瞳には、彼らを滅ぼす魔法の力が宿っている。そのせいでお化けからの嫌がらせが絶えないペギーに、また新たな敵が現れた―。ペギーの一家が訪れた砂漠には、不気味な蜃気楼の噂があった。砂漠の孤独に耐えられなくなった者たちが次々と消えてゆき、二度と戻って来ないというのだ。警戒を続けるペギーの前に、誘惑の幻たちが現れる。やがてペギーの家族も、蜃気楼の中に捕えられてしまう。家族を助け出すために、蜃気楼の国に乗り込むペギー・スー。相棒はテレパシーをもった青い犬。蜃気楼の国で彼らを待ちうけていたのは、眠れる巨大な悪魔だった…。ペギーVS「見えざる者」のお化けたち、ますますエスカレートする第二弾。
著者等紹介
ブリュソロ,セルジュ[ブリュソロ,セルジュ][Brussolo,Serge]
1951年パリ生まれ。SF、ファンタジー、推理、冒険、歴史ものとあらゆるジャンルの小説を書きこなし、フランスのスティーヴン・キングと称されるほど本国では大御所の作家。著作は過去30作にものぼり、ベストセラー作品は数知れない。邦訳に『真夜中の犬』(’94/角川文庫刊。フランス推理小説大賞、冒険小説大賞を受賞)
金子ゆき子[カネコユキコ]
1972年福井県生まれ。横浜国立大学卒。翻訳家
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感想・レビュー
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チコちゃん
4
一気に内容がファンタジーっぽく、複雑になった。ちょっと怖い表現が出てきて、大人のおとぎ話という感じ。正直言って1巻のほうがごちゃごちゃしてなくて好みではあるけど、それでもセバスチャンとの関係とか人間関係に深みが出ている分、ひきこまれる部分は多い。私も蜃気楼の中に入ってみたいなあ。2014/12/20
M
2
(再読)相変わらずピンチが本物。ちょっと危険!とかではなくて、判断の1つ1つで生死が左右される。ペギーは家族のことを思って懸命に立ち向かっているのに、あまり報われていないように思えて気の毒。新たな仲間も加わって、さらに凄まじい冒険でも乗り越えられそうだね…(フラグ)。2016/09/13
kiji
2
一巻に引き続き少女にはあまりに過酷なピンチの連続です。お菓子の体になるとかファンタジー系ですが、けっこうエグい気も。子供が読んで眠れなくなったりしないのかと余計な心配をしてしまいました2012/12/22
CARLY
2
やっぱりダークな感じだなぁ。幸せになる日はくるんだろうか。2012/03/20
ぎんのくま
2
いつ体が崩れてくるのか、とドキドキしながら読みました。やはり楽に流れたら、苦労する現実に戻るのは難しいのかなぁ。何がしたいか気持ちが定まっていなかったらしょうがないのでしょうか。現実世界でもあるよね・・・2012/02/19