出版社内容情報
大震災で破壊されたたサンフランシスコのベイ・ブリッジで少年二人が殺される。東京でホームレス生活を送るネットランナーのレイニーは何かを感じ、旧友ライデルにこの事件の調査を依頼するが--。
内容説明
ドラッグの後遺症により、無限に重層するネットワークの中に情報群の特異点、結節点が見えるようになったレイニー。1911年以来の巨大結節点を見てしまったレイニーは、歴史の大変革がサンフランシスコを中心におこりつつあることを確信する。何か新しいものが生まれてきている!新宿のダンボールハウスで身動きの取れないレイニーは、友人のライデルにその謎の調査を依頼するが、ライデルは何者かに命を狙われはじめ…。預言者ギブスンが21世紀に贈る、『ニューロマンサー』以来の衝撃。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Small World
12
ギブスンは好きなんですけどね~、何かのりきれなかった橋三部作の最終巻。ストーリーを楽しむことは期待してないのですが、なぜか気持ちが向かず....そういう時期だったのかもしれませんw。でも久しぶりにディファレンス・エンジンあたりを読みなおそうかなって思ってしまいました。2017/12/04
とも
10
「ヴァーチャル・ライト」からはじまる橋三部作のトリ。ヴァーチャルとあいどるを繋げたお話し。 魔法瓶(型プロジェクター)の中の投影麗かわいい。やたらと振り回されるライデル、「またトラブルか」。 橋で暮らす人々と魅力的なガジェット類などなど。ニューロ三部作と比べ広がりはないが、近い未来で理解はしやすい。 三部作の中ではヴァーチャル・ライトが断トツに面白かった。2024/09/25
きゅー
6
「橋」3部作の最終巻。過去作の主要人物が登場し、未知なる結節点(ノーダルポイント)に向けて動き出す。雰囲気は1作目に近いかな。サイバースペースの描写が少なく、現実世界での逃走劇がメインになる。個人的には『ニューロマンサー』に代表される現実と虚構が虚実ないまぜになる構成が好きなので、今ひとつ物足りなさを感じた。にしても結末は、この小説が1999年に書かれたとは思えないほど今の現実を捉えている。恐ろしい幻視者だ。2026/06/25
SINKEN
5
【総評】★★☆☆☆【感想】ギブスンは相変わらずよく分からん、、、世界観は嫌いな訳ではないけど、何か頭に入ってこない。なぜだろう?前2作を読んでいたら分かったのかも知れんが、そもそも相性がよくないのかも、、、いつか再チャレンジします。2021/02/18
roughfractus02
3
特異点はどう作られるのか? 本書では、全能の象徴の時計フューチャーマチックが作る時空を支配しようとする広告代理店主ハーウッドが、橋の上やダンボールの中の人々が作る場を現実に組み込む時に作られるかに見える。レイニーが新宿のダンボール内で歴史的特異点が来ると予測する時、サンフランシスコの橋上では小売店が出始めている。この状況から、歴史時空に場が吸収されると思うなら、この時空から場を想像するからだ。橋の火事での「組織されない協力」の場面では、歴史時空の作る通念を捻じ曲げる場の力によって特異点を作る兆しが見れる。2017/03/28




