内容説明
作家であるキャスリン・テキシエは、同じく作家である夫から突然別れを告げられる。それから約一年にわたって綴られた日記に込められたのは、夫との葛藤、憎悪、絶望、苦悶、あきらめ、かすかな希望、そして愛…。自分の人生から立ち去ろうとする夫。心は乱れ、肉体は叫ぶ。この男を手放したくない、と。激しく燃え上がった恋愛は、別れもまた激しく、耐え難い痛みをともなう。自らの私生活を生々しく恥ずかしいまでにさらけ出し、理性ではどうにもならない濃密で哀しい愛の本質を描く、小説よりも小説的な衝撃の愛の記録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
7
うわーいい度胸しているなぁ。元夫と自分の間に起こった出来事を小説化する。愛が執着になり、それを断ち切るまでの苦しい思いがこれでもか！とばかりに炸裂。2014/03/20
mejiro
4
主語の｢わたし｣｢あなた｣が２人の間を流れる空気を濃くしている。ほどけそうもない、もつれにもつれた感情が延々と綴られる。感情移入して読んだら精神的ダメージが酷そう。著者の体験を基にした作品とのことで、作家魂を見た気がした。2014/12/28
