出版社内容情報
人生は好むと好まざるとにかかわらずパワー・ゲームに巻き込まれている。パワー=権力、力の扱いを技術として習得することは、いらぬ労苦を避け、人生の勝ち組に残る最大にしてもっとも効果的な方法なのだ。
内容説明
本書は、パワーに翻弄されずに、抜け目なく生きていくための手引書である。古代中国、ルネッサンス期イタリア宮廷の権謀術数から、色事師の恋の駆け引き、天才詐欺師の手口まで、敗れ去った者たち、勝ち残った者たちの実際の行動と言葉が盛り込んである。法則にしたがった場合とそむいた場合の結果がどうなったかは、歴史が証明している。
目次
主人より目立ってはならない
友を信じすぎず、敵をうまく使え
本当の目的は隠しておけ
必要以上に多くを語るな
名声は大いに頼りになる―生命をかけて名声を守れ
ぜひとも人の注目を集めよ
他人を自分のために働かせよ、ただし手柄は決して渡すな
他人に足を運ばせよ―必要ならば餌を使え
言葉ではなく行動によって勝て
感染を避けよ―不幸な人間や不運な人間とはつきあうな〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GASHOW
3
本当にそうだと思う。人を操ることを考えるより、操る人との上手な距離感のほうが大事だと思う。2016/02/16
mkt
2
法則(抜粋)①主人より目立たない②友を信じすぎず敵を上手く使う③本当の目的は隠す④必要以上に多くを語らない⑤名声を守る⑥人の注目を集める⑦他人に働かせる。手柄は自分⑧他人に足を運ばせる⑨行動で勝つ⑩不幸な人は距離置く⑪他人に依存させる⑫意図的な正直さ⑬相手の利益を生み情け感謝に頼らない⑭スパイ⑮敵は完全に叩き潰す⑯周囲の敬意と称賛を高める⑰相手を常に怯えさせる⑱孤立危険⑲性格を見極める⑳深く肩入れ×㉑愚かを演じる㉒弱さを力に㉓自分の力を結集㉔完璧な廷臣を演じる/ 20210726読了 337P 49分2021/07/26
アジシマ
2
腹黒系処世術に馴染みのある人間にとっては別段大した法則ではないが、洋の東西を問わない幅広い歴史逸話集として読めば、けっこう楽しめる。2012/01/17
Glitter
1
強烈。 もしかしたらこういう本が世の中にあるのかもしれないと思っていた。 だが、守る方法を学ぼうと思い手に取った本でぶち当たるとは…… 権謀術数の教科書のような本だ。 この本に比べれば君主論、韓非子、厚黒学、どれもこれもぬるく感じる。 この本があまり知られていないのは、他人に読んでいることを知られたくないし、他人に読んでほしくもないからだろう。 組織には常にパワーが存在する。 宮廷がほとんど消滅した現代でも、我々には廷臣としての振る舞いが求められている。2018/04/02
Tatsuya Saito
0
普段は文庫、新書しか持ち歩かないが、この本は荷物になるのも厭わず通勤の往き帰りに貪るように読んだ。 時代や国を超えた人間の心理や生き方、考え方を提示してくれた素晴らしい本!