あいどる

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あいどる

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  • サイズ B6判/ページ数 297p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784047912755
  • NDC分類 933
  • Cコード C0397

内容説明

21世紀、ネオンに彩られた東京。情報と現実をシンクロさせるネットランナー、レイニー。ロックシンガー・レズのファン、チア。そしてレズが恋するホログラム「あいどる」、投影麗。「あいどる」を中心に二つの物語は離陸する。電脳世界を通して繰り広げられるヴァーチャル・ハートボイルド。サイバーパングの教祖、ウィリアム・ギブスン、待望の最新作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

里愛乍

30
ギブスンに慣れたのか、あるいは本書がかなり現代的で(約20年前に書かれた近未来小説であるにもかかわらず)脳内映像化しやすかったからなのか、自分的に結構スムーズに読めました。所謂ふたつの巻き込まれ型ストーリーが最終的に合流するわけですが、レイニーさん組もチアちゃん組もなんだかチームの結束といいますか、そちらの方向で楽しんでしまったりして。キャシーさんとメリーアリスさんの行く末がちょっと気になるところです。彼女たち結構気に入っていたので。それにしても彼の描く東京はどうしてこうもカッコいいんだろう!2015/10/11

そのじつ

19
じつに2ヶ月ぶりの読書。ほかならぬ「アイドル」(実在の)にハマった末、本が手につかなくなった自分に一番フィットする作品だったかもしれない。ギブスンの作品は『ニューロマンサー』以来2冊目だが、1984年のそれより格段に読みやすくなった本作は1996年発表。直結するものではないが、現代から見ると「初音ミク」現象が思い起こされた。サイバースペースの中で世界中の事物や人間の活動が、人間の脳内のシナプシスのように隣りあい繋がり合い、新たなセンスオブワンダーが出現する瞬間の期待に震えている。そんな幸福な?夢想だった。2018/12/08

プラス3

4
『ニューロマンサー』よりは読みやすいが、インパクトは薄い。“あいどる”が思ってたより暴れなかった?のが理由かな。漫画『ルサンチマン』みたいなのを期待してたんだけどね。あとヴァーチャルあいどると聞くと、あの緑のお下げの女の子のインパクトが強すぎてw・・・。2013/08/01

南都田

1
まず読了後すぐ思ったのが「『惚れたのは、2進法の美少女』って帯は一体何だったの?」ということだった。主人公がヴァーチャル・アイドルに恋してしまう話かと思いきや……んん?という感じ。結末も肩透かしというか何というか……でもこれで良い気もする。只今ギブスン氏の他の本はどんな感じか気になる次第です。/個人的感想。・いくらあだ名でもゴミ・ボーイは可哀想すぎる笑 ・正彦とチア、最後くっついても仕方ないなと思っていた(最終章の意味深な文章にドキドキ) ・レイニーの仕事が上手くいくは女と上手くいくと同意義か……2017/08/29

クランチ

1
あくまでも仮想の世界の中の住人のはずの”あいどる”が、いつの間にか現実の世界への影響力を持ち始めるという描写を「結節点」という概念とそれを見分ける男、そして現実世界の中でその”あいどる”に対しての複雑な感情を持つ女の子、という視点を切り替えながら進めることで、見事に成立させているのがすごい。この世界観の構築の手腕はやはり一流だと思う。2013/02/05

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