内容説明
現代に巣食う醜悪な病をえぐり取った問題作「アメリカン・サイコ」の著者が捉えた存在感覚を麻痺させた人間たち。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hikarunoir
4
満たされても誰も救われない群像スケッチ13編。短編同士や過去作から人物が随所に重複するように、程度の違いはあれ死のイメージも横溢。2016/05/18
gerogeC
2
『アメリカン・サイコ』も同様だったけれど、一切の感情が麻痺した無表情な文章だけが心の救いになってくれる瞬間が結構ある。雑な例えだけどヘア・スタイリスティクスの音楽を聴いているときの感覚です。2017/06/11
康芳英
2
短篇集的な作品であるせいか、前三作品と比べると一番刺激が少なかったけれども、その分読みやすかった。物質的には豊かだけれども退廃的な日常を主人公を変えていくつも積み重ねることで産まれる圧倒的な鬱屈した雰囲気が素晴らしく、読んでるこっちを落ち着かさなくさせてくれる。章ごとに独立した短編のようでいで人間関係が微妙に重なって思わぬ所で名前が出て来たり、この時点での過去エリス作品からも色んな人物の名前や単語が出てくるところも面白い。2015/01/03
勉誠出版営業部
1
同僚からもらった、ブレット・イーストン・エリスの『インフォーマーズ』を読了。退廃的というよりもインモラルな(連作?)短編集。セックスとドラッグの世界。2014/05/23
azimuth
0
たまらない親近感、同時にとにかく混乱させられる。とりあえずは一読、しかしまた近いうち再読するだろう。2009/12/11
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