内容説明
クラスメイトの杉山が死に、僕の名前「FUCHITA」を彫り込んだ金属片と手紙を遺していった。手紙には「友人の姫野に、山岸小夜子という女と関わらないよう伝えてほしい」という不可解な伝言が。姫野とともに謎を探りだした僕は、ある時期から自分の記憶がひどく曖昧なことに気づき始める。―冷たく静かに魂を揺るがす、青春ミステリィの名品。
著者等紹介
森博嗣[モリヒロシ]
1957年愛知県生まれ。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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神太郎
27
森博嗣作品の中でかなり読みやすく入りこみやすいと思う。展開があっさりしてるせいだろうか?それとも高校生が主人公だからか?タイトルも上手く回収してる。なんとなく久々に小説読みたいっていう人にはちょうどいい塩梅だと思う。2023/07/09
やーるー
5
死んでも名前は残るということかな?で、杉山からの手紙は何だったのだろー?何か不完全燃焼?もえないとは、そういう事なのか?2016/05/12
お~い
5
最後、ネタかよという感じの終わり方でしたね。独白というか心の声というか箇条書きの部分、別作品もそうでしたが、読んでるとたるくなりますよね。強引に話まとめた感じがありますが。まぁ、整合性があまり感じなかった分、いい感じの終わり方かな?納得はできないけど。モヤット感が強いですね。2014/09/25
雨宮かなん
3
結末は予想通り。あっさりした作品でした。最近の森作品は こういうのが多いような気がする。良くも悪くも。それが持ち味と言えば、持ち味なのかもしれないけど。S&Mシリーズが好きだった自分としては 何となく物足りない感じ。2009/05/14
みずたま
2
もえない、さて字は何かな?今時の萌えないなのかと思いましたが、はてさて。軽いお話かと思ったら、わりと普通のサスペンスモノでした。ホントに森博嗣作なのかと疑ってしまう感じ。カクレカラクリ系かな?どうせならもっと不思議な雰囲気を前面に出しても良いかも。淵田くんと姫野くんのキャラだけで成り立っている。 てっきり読んだことがあるかと思って手に取らずにいたけれど、あらすじ読んだらまるきりピンとこなかったので読んでみたら知らないお話でした。2020/05/21