内容説明
十六歳の女子高生・令子は、ある夕暮れ時の小径で、白いドレスの女性とすれ違った。その女性はすれ違いざまに、令子に向かって「あなたが生まれて来たのは間違いなのよ」とささやくと、暗闇に溶けるように消えてしまった…。あの女性は幽霊だったの?そして彼女の言葉の意味は?令子は、死者たちに導かれるようにして、自らの出生の秘密を知っていく―。生と死の境界を超えて綴られる、哀しく美しい現代の怪談。
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年、福岡県生まれ。1976年、「幽霊列車」で第15回オール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。作品が映画化されるなど、続々とベストセラーを刊行。「三毛猫シリーズ」「天使と悪魔シリーズ」「花嫁シリーズ」『ふたり』『怪談人恋坂』他著書多数。2006年、第9回日本ミステリー文学大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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