内容説明
普通のサラリーマンとして人生を過ごしてきた男が最後の賭けに出た。コンピュータを利用した犯罪者“クラッカー”となり、会社からの横領を企てたのだ。失った誇りを取り戻すために。そして自分を閑職に追い込んだ上司への復讐と金のためだったが、なぜか計画以上の金が横領されていた。そこには過去から続く犯罪ともうひとつの復讐劇があった―。横溝正史賞佳作受賞、注目のデビュー作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shibatay
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再読2012/07/24
Ryosuke Yamazaki
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1997年の横溝正史賞佳作のミステリー。時刻表とか宝石のような古典的なアイテムの代わりにコンピュータが出てくる、というただそれだけの作品。インターネットも携帯電話もろくに普及していない時代のものなので、いまの技術を知っているとばかばかしくて、読むにたえない。文章がとくに良いわけではないし、登場人物は平凡。なんというか、もう、金返せぇー。 コンピュータが出てくるミステリーのなかで、同じ1997年に出た「すべてがFになる」は、いま読んでも面白いのにね。2011/10/13
aquilane
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B2025/04/03