内容説明
鎌倉期に彫られた不動明王像の胎内に隠された中国に伝わる“猫鬼”という化け物の毛皮。この妖怪の鑑定を依頼したのは大物フィクサーである横山幸一郎だった。悪霊祓いの流派・大黒流明羅は、霊魂や幽霊を見ることのできる「見鬼」であった。彼は、横山一族にとんでもないことが起こると予言した。そして―。幸一郎の愛人・夕貴と息子の翔一が屋敷から逃亡。同じ頃、大阪市内の高層ホテルで謎の大量殺人が起こった。窓の外には、獣毛に覆いつくされた化け物が生首をくわえて。実力派が描く、超伝奇アクションの新シリーズ堂々の第一弾登場。