内容説明
〈悲劇〉は、地球に激突寸前の小惑星を核ミサイルで撃ち落としたことに始まった。炎の雨となって地球に落下した小惑星の残骸は、東南アジアの森林を焼き尽くし、酸素の供給源を絶たれた地球は、温暖死の危機に直面する。そこで国連は繁殖率が高い植物で緑地回復を目指した。計画は一旦成功しかけたかに見えたが、反環境ゲリラの出現でそれが頓挫しかけてしまう。ゲリラの目的は?どうして地球を破滅に追い込もうとするのか?しかしそこには意外な〈真実〉が隠されていた―。環境問題を考えるとき、誰もがぶつかる問題を、鋭く抉る渾身の書下し小説。