内容説明
鞠小路鞠夫―これは、私が密かに慕う内気な腹話術師・朝永嘉夫の操る人形の名前。この鞠夫、嘉夫と同一人物のはずなのに,性格は正反対。嘉夫の考えもしないことを、すらすらと言ってのける。もちろん嘉夫の手に操られてのことではあるが…。私、おむつこと妹尾睦月が初めてこの2人?に出会ったのは、私が勤めるめぐみ幼稚園のクリスクス会でのことだった。嘉夫が会の余興に出演したのである…その数日後、園で飼っているうさぎが死んだ。さらに次々と不思議な事が―そこで、嘉夫、じゃなくて鞠夫の登場、実は人形鞠夫は名探偵だったのです。新本格ミステリーの旗手が初めて挑むユーモアミステリー。
目次
人形はこたつで推理する
人形はテントで推理する
人形は劇場で推理する
人形をなくした腹話術師
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kok.kok
1
ほぼ1日で読み終わりました。我孫子武丸氏の他の誰よりも奇抜なトリックを期待していましたが、本人によるあとがきにもあるように何だか地味に感じます。もしかしたら、人形、鞠夫の設定も少し怖いかもしれない。健康で無い人にとっては。しかし軽快で幸せそうなタッチで文章は書かれているので大丈夫かな。2015/02/11
旗本退屈苺
1
再読。人間が書けてないとたたかれてた本格ミステリだけどもキャラ萌でもいいじゃないか。何度読んでもじれったく胸がキュンキュンするなんてなかなかないぞ。推理小説というよりほのぼの恋の短編集。小学生レベルのつたなさと硬さなのにほんわかしちゃうのは鞠夫のおかげか。挿し絵もぴったり。我孫子さんの小説は得意じゃないけどこのシリーズだけはやっぱり大好き。2010/08/26
二分五厘
0
1990.9.8
ひろ
0
次は遠足2012/06/28