内容説明
北九州市で起きた会社社長絞殺事件。犯人として起訴された工員竹之内浩は、被害者の娘との結婚問題がこじれ動機十分、事件当夜のアリバイもない。その上些細な暴行事件で逮補され、殺人を自供しているのだ。だが、弁護を依頼された白髪の老弁護士朝日岳之助は別件逮補と自供の過程に疑問を抱き、自暴自棄になった竹之内に対面する。朝日の朴訥で誠実な人柄にふれた時、青年は無実の叫びをあげた。冤罪を憎み、冤罪と闘う老弁護士の破天荒な法廷闘争が始まった。いったん起訴されたら99.9%有罪判決が下る。この壁を破るべく奮闘する朝日が迎えた意外な結末とは?社会派の新鋭が放つ法廷ミステリー。
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