内容説明
西国の男たちは熱いといわれる。極道の世界もそれは同じだ。石炭と鉄の町に生まれ育ち、煮えたぎるルツボから出現した九州ヤクザは比類なき武闘派集団として恐れられていた。侠という狂気に突っ走る、熱く荒々しい男たちなのだ。昭和58年、九州の広域暴力団、道仁会は直接的な理由もなく、東京・池袋に進攻、こともあろうに関東の雄、住吉連合に戦いを挑んだ。この事件は全都を震撼させ、遠く離れた九州と東京の間に戦いの暗雲がたれこめていった…。暴力団の系列化の波の中で荒々しさを身上とする九州ヤクザのバイオレンス・ドキュメント第2弾〈陰謀編〉。
目次
第1部 住吉連合対道仁会
第2部 北九州戦争