内容説明
妖刀関孫六が魔人・加藤保憲の手によって海竜に突きたてられた瞬間、大正大震災以来の激震が東京を襲った。さらに、最後の仕上げとばかりに鳴滝純一、大沢美千代、そして亡霊となった辰宮由佳理に魔の手を向ける加藤。一方、帝都の守護霊を救うべく命をかけて加藤と対決する土師金鳳、角川春樹、また平将門の正体を加藤に告げるべく地の底から甦える三島由紀夫。さながら地獄絵を繰り広げる東京―ついにその姿を現す大地霊・平将門の正体は―。話題のシリーズ完結編!今、時代は終焉を迎えるのか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨーイチ
39
これにて全巻終了。今読むとそうでもないが、三島と角川春樹の扱いがやはり気になる。近未来とはいえ「現代人」が超人的な役割を振られているってのは如何なものか。カドカワノベルズの古書を手に取りながらカドカワのメディアミックス戦略全盛期を思い出した。但し出版元のカリスマ社長が人類の未来を担うかも知れないって流れには素直に乗れなかった。世紀末、昭和末期という終末感がこの作品を支えていたのではないか。2019/06/01
花乃雪音
15
東京壊滅を目論む魔人加藤保憲との100年に渡る戦いに終止符が打たれる。前巻の後書きから加藤保憲対土師金鳳だけで話が進むと推測したが、いい意味で予想外の展開だった(想定内の展開もあったが)。映画の舞台となった大正時代だけでなく現代を経ないとこの結末に至れないところはうまく話を落着させている。2020/08/13
Matsumouchakun
0
平将門の顔は彼でしたか。なんとなく予想はしてたけど。最後に著者と本文イラストなどを描かれた丸尾末広さんとの対談が収録されていて興味深かった。2017/04/12
かんたろう
0
堂々の完結編2008/05/08
takeakisky
0
昭和百年を記念して読み始めたのは、たしか最後が昭和百年だった気がしたから。読み終えて吃驚。昭和七十九年で終わりだ。まあよくある思い違い。すめらみことの聖なる孫皇子。62年当時浩宮殿下のどのあたりを見てこう綴ったのか?きんぽうという音は、昔も今もサモ・ハンを思い浮かばせて困る。巻末の対談は何やらほっこりなる。あたりでしょうか。そうか、昭和七十九年だったか。ううむ。まあ久しぶりに読んだので、よしとする。2025/01/07




