感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
花乃雪音
9
魔人加藤保憲は明治から大正にかけて企てた帝都崩壊を阻止され満州へと去り、時代は昭和となった。これまでの主要人物の多くは舞台から去ってしまう。「二・二六事件」が今回の主軸をなし、北一輝や石原莞爾、甘粕正彦が話を動かしている。映画しか知らなかったので、時代が進んだことや登場人物が変わってしまったことに驚いてしまった。2019/04/15
伊吹
1
時は昭和10、11年。軍部は政治への圧力を強め、軍内部でも統制派と皇道派の対立が深化。皇道派の青年将校らによる暗殺事件が立て続けに起こるなど不穏な空気が社会に漂っていた。昭和維新に心から賛同しているのはほんのひと握りで、クーデター参加者のほとんどが訳の分からぬまま上官の命令に従っただけどいうぐだぐだ感。2017/12/28
めがけん。
0
ながらく読みかけで放置してあったが読了。初期の重要人物が次々と退場してしまって悲しくもあるが、長期間を描く物語の壮大さも感じる。加藤が全く登場しないのが寂しいが、その代わりの怪人とも言うべき甘粕がカッコいい。甘粕対石原の秘められた戦いをもっとたくさん読みたい。あとがきによれば外伝になっているようなので期待。2013/01/12
丰
0
Y-202006/04/06
takeakisky
0
昭和オカルト大全の感のある中盤戦。時代はテロルの嵐。稚拙で世間知らずな考えで、現代から見ると信じ難いが、支持、共感する層が少なからずいたわけだ。恐るべし時代の空気。心胆寒からしむる二・二六事件。息詰まる推移。2025/01/03
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