出版社内容情報
「大尉殿は戦死されました」兵站総監部から戦場へ派遣されたレフノール中尉は部下の第一声に困惑する。副官も戦死、物資は大半焼けてしまった。とりあえず損害を確認するが、そこで大尉の不祥事を見つけてしまう――
【目次】
内容説明
「大尉殿は戦死されました」兵站総監部から戦場へ派遣されたレフノール中尉は部下の第一声に困惑する。副官も戦死、物資は大半焼けてしまった。とりあえず損害を確認するが、そこで大尉の不祥事を見つけてしまう―。異色かつ王道のファンタジー戦記、開幕。カクヨムコン10ライト文芸部門特別賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
和尚
32
面白かった。ファンタジー世界の前線の兵站将校の話なのにかなりの親近感が湧く物語。戦場で引き継ぎなく上長がいなくなりタスクだけはある状態。クソみたいな降りてきたものを捌かされ、クソ喰らえと思うのに、やらないと被害を受けるのは自分と自分の周囲、乗り切ったら何か知らない間に長にされてという状況。わかる。つらい。それぞれの登場人物の人への評価の仕方、言葉の選び方が好きなんですよまた。展開も面白く読みやすくあっという間に読み終わり、特別短編も最高でした。カウニッツに鉄槌が下されることを期待して二巻を待ちます。2026/06/24
よっち
27
兵站総監部から戦場へ派遣され、到着して早々に隊長たちの戦死を知ったレフノール中尉。困惑しながらも次々と降りかかる難題を解決するために奔走する兵站ファンタジー。焼かれてしまった輜重品。前任者のいない引き継ぎ。不祥事まで見つけた状況をどうにかするために奔走した彼が直面するカウニッツ大佐の無謀な作戦。どうすれば実現するのか可能性と手段を見極めながら使えるものをフル活用して、ギリギリの状況を乗り切った彼の判断力と采配が際立っていて、部下に認められ慕われるものの当分は休めそうもない彼のこれからの活躍が楽しみですね。2026/05/31
わたー
19
★★★★★面白かった。しろうるり先生は苦労人のおじを書くのが上手いな。兵站総監部から前線に派遣された主人公は先任の下士官から隊長と副長が相次いで戦死した上に物資のほとんどが焼き払われ、残った将校は最前線へ送られて不在という、思わず天を仰ぎたくなるような報告を受ける。その場で唯一の将校であることから、部隊を立て直そうと前任者の荷物を改めた主人公だったが、その中に物資の横領の証拠を見つけてしまい…と始まる物語。著者の前作で登場していたルドヴィーゴおじをどこか彷彿とさせる主人公像で、有能かつ戦場という非日常の2026/06/05
サキイカスルメ
14
この上司がすごい!!現場を全力で回しながら部下のフォローもしてくれるレフノールさん、理想の上司では!中央から派遣された前線で、そこの部署のトップとナンバーツーが揃って戦死してました、から始まる兵站将校のお仕事なファンタジー。面白い!!有能なおじさんが周りに助けられながら、お仕事していくのがずっと面白いんですよ!仕事内容的には、派手ではない(レフノールさん以外の人が派手にやらかしはする)けれど、仕事人の奮闘と彼の人柄や仕事をしっかりと評価してくれる人たちとの交流が楽しかった。2026/06/05
真白優樹
13
陸軍兵站総監部から戦場に派遣された中尉の男が、現地責任者の死により指揮を押し付けられ始まる物語。―――休みたくとも休めない、上と下の間で指示を果たす為に。 兵站担当者として、引き継ぎなし、横領証拠ありの状態から上官の無茶な命令に溜息をつきながら頑張る物語であり、軽口で己を奮い立たせつつも出来る事を頑張る、いぶし銀な活躍が光っている物語である。傷つき部下を死なせながらも成し遂げた戦果、それは皮肉にも昇進を招き。果たして休めぬ男は、これから休める時が来るのだろうか。 次巻も勿論楽しみである。2026/06/07
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