- ホーム
- > 和書
- > コミック
- > 少年(小中学生)
- > KADOKAWA ビームC
出版社内容情報
「街に人に、遺された傷をかかえながら、働こう。働くんだ」
―――久野遥子(アニメーション作家・漫画家)
“トウキョウ”と呼ばれる超巨大怪獣の死骸の、解剖調査現場で働いている怪獣学者の本多昭(ほんだあきら)。
香山県本土から大豆島(おおどしま)へのフェリーを乗り逃してしまい、
困っていたところ魚行商人の雨宮(あめみや)に話しかけられ、雨宮の小型船で帰ることに。
「怪獣って鳴きよん?」
怪獣の音が聴こえるという雨宮に、興味を持ち……!?
未知を既知に変え、昭の目指す未来とは?超厚【240p】で描かれる、空想研究エンターテインメント!
◎同時発売
BEAM COMIX『解剖、幽霊、密室』
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
53
「好奇心」を選択している。未知を既知にするために。怪獣を扱いながら、科学への姿勢や仕事への不安や取り組みを魅力的に描き出している。しかも、恋愛要素もしっかり入れながら。怪獣そのものも、変幻自在で美しい。2025/04/14
niz001
5
ダラダラ続けるよりも、未来に向かってスパッと余韻残すラストが良い。2025/04/23
YS-56
4
人類の叡智に期待したくもなる。だからこそ学ぶのかな。2025/04/19
ネタバレ:トキメキのあまり展開してしまう存在しない記憶たち
2
8号とかあとしまつで期待されてたのに5点でお出しされたものを90点まで引き上げたような作品。男現場で働く女性とか個の話から被災者、研究者、環境問題まで広くテーマとしてよくまとめたな~ いけ好かないやつもスタンスが違うだけみたいな複雑さも描かれてて良かった(普通に口は悪いけど…)。それぞれが支え合いながら未知を既知に変えていくっていう終わり方はサイエンティストもの大好きなんでめっちゃ良かった。2025/04/13
おかき
0
巨大怪獣×社会派エンタメ。映画を一本観たみたいな満足感。瀬戸内ののんびりした空気は漂っているものの、作中にはたくさんのテーマが同居していて、どこを切ってもずっしりしている。「それは怪獣だ/この国が巨大化させた」あたりはかなり示唆するものが大きい気がするな……。唸ってしまう。「未知を既知にするのに人の一生で足りるわけがない」金子くんは嫌なやつだけどたまにいい台詞言うね。2025/04/16