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出版社内容情報
「街に人に、遺された傷をかかえながら、働こう。働くんだ」
―――久野遥子(アニメーション作家・漫画家)
“トウキョウ”と呼ばれる超巨大怪獣の死骸の、解剖調査現場で働いている怪獣学者の本多昭(ほんだあきら)。
香山県本土から大豆島(おおどしま)へのフェリーを乗り逃してしまい、
困っていたところ魚行商人の雨宮(あめみや)に話しかけられ、雨宮の小型船で帰ることに。
「怪獣って鳴きよん?」
怪獣の音が聴こえるという雨宮に、興味を持ち……!?
未知を既知に変え、昭の目指す未来とは?超厚【240p】で描かれる、空想研究エンターテインメント!
◎同時発売
BEAM COMIX『解剖、幽霊、密室』
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
83
漫画。(下巻)BW電子で購入▽怪獣の声を低周波として聞き取れる女性に導かれ、怪獣の死骸を発見した昭(あきら)たちは大豆島(おおどしま)の近くの「稲島(いなしま)」に上陸する。「怪獣は分解微生物と有毒物質双方の受け皿となって浄化装置の役割を担っている可能性がある」ところが大豆島上空に巨大な怪獣が出現し島から本土へと移動した。多くの被害者が怪獣災害に巻き込まれ、昭は自分の無力さに怯える▽災害に向かう研究者の決意と、現場隊員の決死の働きを描く。上下巻にきれいにまとめてあるのも高評価。面白かった。2025.4刊2025/05/17
keroppi
55
「好奇心」を選択している。未知を既知にするために。怪獣を扱いながら、科学への姿勢や仕事への不安や取り組みを魅力的に描き出している。しかも、恋愛要素もしっかり入れながら。怪獣そのものも、変幻自在で美しい。2025/04/14
oldman獺祭魚翁
29
怪獣の発する低周波が聞こえるという女性が登場。基本解剖と言ってもその基本はクジラの解剖がベースの様だ。そんな中で再び大豆島に飛行型怪獣が登場するが、上下と言う事はこれでお終いなのだろうか?少々宙ぶらりんな気もするが、まぁこんなものだろうか! 当初想像していた内容より理科系で理屈っぽい内容でした。2025/05/31
Mc6ρ助
20
GWの自分へのご褒美(って、なんなんだ、毎日が日曜日なのに・・)。いろんなことが盛り込まれていてすごい作品だけど(傑作だと思うけど)、今のマンガはここまでモリモリでなければいけないんだろうか。いろいろ思うことがありすぎて受け止めきれない("選挙に行くだけでは支えきれない民主主義"は分からないではないけど、裏金、脱法な人々対策までみんなの責任・仕事なんて我々忙しすぎるよね、はまた、別の話・・、そんなこんなで少子化は進む)。でも、この本はみんなにお勧めしたいということはここに書いておかなければいけないと思う。2025/05/04
JACK
18
☆ 怪獣の大災害で壊滅させられた街、避難指示で住めなくなった街がある。家族を亡くした人、行方不明の家族の帰宅を待ち続ける人がいる。それでも直接被害を受けなかった人たちは他人事として胸を撫で下ろす。怪獣の解剖の話も科学的で面白いし、人間ドラマとしても素晴らしい。2巻中盤の緊急速報には、東日本大震災当時の不安感を呼び起こされました。胸が苦しくなって涙が出ます。未知を既知に変えるために、という大きなテーマを楽しませてくれました。また今年のマンガの私的ナンバーワンが入れ替わる事になった。圧倒的にオススメ。2025/05/10