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出版社内容情報
どこにも居場所のない男子高校生・榎木結斗には憧れの女性がいた。バイト先のコンビニでいつもタバコ一箱だけを買っていく女子大生・葉月瑠衣。ある日、彼女がアパートのお隣さんであることがわかると、ベランダで過ごす他愛もない時間が二人の距離を縮めていく。学校をサボっての喫茶店、酔った彼女と一夜を過ごしたりと自由奔放な瑠衣に振り回されながらも次第に依存していくようになった結斗は、その関係に溺れていく。タバコを嗜む年上美人との爛れた生活の向かう先はーー。
【目次】
内容説明
どこにも居場所のない男子高校生・榎木結斗には憧れの女性がいた。バイト先のコンビニでいつもタバコ一箱だけを買っていく女子大生・葉月瑠衣。ある日、彼女がアパートのお隣さんであることがわかると、ベランダで過ごす他愛もない時間が二人の距離を縮めていく。学校をサボっての喫茶店、酔った彼女と一夜を過ごしたりと自由奔放な瑠衣に振り回されながらも次第に依存していくようになった結斗は、その関係に溺れていく。タバコを嗜む年上美人との爛れた生活の向かう先は―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
30
どこにも居場所のない男子高校生・榎木結斗が、バイト先のコンビニでいつもタバコ一箱だけを買っていく女子大生・葉月瑠衣と知り合っていく青春小説。ある日、彼女が一人暮らしをするアパートのお隣さんであることが判明し、名前も知らないままベランダで他愛もない時間を過ごすようになる日々。学校をサボったり酔った彼女と一夜を過ごしたり、自由奔放な瑠衣に振り回されるようになっていく結斗を彼女の親友・紗希や担任の小春は心配するものの、こういうのはもう理屈じゃないですからね…この退廃的な関係の先に何があるのか続きが読みたいです。2025/06/27
真白優樹
12
学校でもバイト先でも孤独を感じる少年が、バイト先の常連である女性とお隣さんであると判明し始まる物語。―――感じたのは光、だからこそ何処までも落ちていく。 さて、この作品何と評せばいいのだろうか。そう言いたくなる程にどこか煤けた面白さがある物語であり、気になって勝手に光を見いだして依存していく、そんな様が克明に描かれている物語である。いつか朽ち果てるとしても、それでもいいと選んだその隣。誰かの引き留めも知った事かと関りを続けていく中、その先に待つのは救済か破滅か。 次巻も勿論楽しみである。2025/07/01
ほたる
11
タイトルの通りズブズブと沼に落ちていく。年上のお姉さんとの何気ない会話がなぜか心地よく感じる。生きづらく感じている中、お姉さんとの日々を通して自分がどう生きていけば良いかの描写に繋がるのが良い。王道的に導く人と邪道的に導く人がいて、どちらも気づきのきっかけを与えてくれているので、やはり年から来る経験値というのは捨てたものではないなと思った。2025/07/09
椎名
9
お隣に住む快楽主義者の年上のお姉さんというだけでなく舌ピまで盛り込むのはちょっと性癖丸出し過ぎるありがとうございます……。ここまで破滅まっしぐらの空気感でやりきった青春ものもなかなかない気がして新鮮で嬉しい。それでもちゃんと救いがあるように思えるのは、主人公もまた見ようとしないままで決めつけている、知らないことがたくさんあるということをラストできちんと言ってくれたからではある。夜の散歩をパレードと称したり創作物を夜に出すことを毒や爆発と例えたり細々としたセンスが好きだった。2025/07/02
とってぃー
8
ゆっくりと溺れていく関係性がいい!男子高校生と女子大生のお隣さんラブコメ。遅効性のようなじっくり焦らされている感覚に陥りました。主人公がヒロインに触れながらハッキリとした物言いになるところもグット。依存かもしれないけど、意志をしっかり感じることができ成長を感じることができました。ヒロイン側の真意が見えない部分があるのでぜひとも続刊が欲しいですね。2025/06/30