出版社内容情報
試験管から生まれた生物、ヴィトロ・アニマ。彼らは人間と共に生きる。ハチはヴィトロ専門の対応機関に所属するヴィトロ・アニマだけど、ちょっぴりポンコツで? たくさんのヴィトロと対話し成長するハチの成長譚!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しましまこ
11
人外買い、にゃんこはマイペースに幸せ。2025/02/08
s_s
2
人為的に生み出されたヴィトロ・アニマたちのオムニバス作品。メインとなるのは犬をベースにして生み出された訓練犬・ハチと、ハンドラーである人間・レオン周辺の問題事。試験管から生まれたとはいえ、それが命であることに変わりはなく、それを弄んで売買するオークション会場で、非人道的だと抗議する人たちの気持ちもよく分かる。ヒトのように完全に市民権を得ているわけではなく、また完全に使役・愛玩動物というわけでもない、どっちつかずの存在であるという前提が既に彼らを”かわいそう”なものにしているのかもしれない。未だ課題は多い。2025/03/05
寝子
1
表紙と帯に惹かれて購入後、「破滅の恋人」の郷本先生作品だ!!と気付きました。帯コピー「人間も、試験管から生まれた人工生物も、十人十色に生きている。」/ヴィトロ・アニマとは、試験管から生まれた人工生命体。人に近いカタチをして人の傍に存在しているが、人でも動物でもない。という世界が舞台のほのぼの日常ストーリーがベース。だけど設定が設定だけに、なんとも色々考えてしまうなあ…。ハチくんもネコちゃんもウサちゃんも、しあわせであれ。まだまだ続きが読みたい!けど、1冊完結なのかな2025/01/27