出版社内容情報
イシデ電[イシデデン]
著・文・その他
内容説明
野良猫だったポッケとピップ。イシデさん家に居ついてから15年経ったころ、ポッケに病が見つかった。残されたわずかな時間。心にこびりついている、後悔を残して見送った前の猫の記憶。たいせつな猫の旅立ちに、どう寄り添うことができるだろう。
目次
雲ゆき
臨界
出立
それから
あとがき それからのそれから
著者等紹介
イシデ電[イシデデン]
漫画かき。2005年、デビュー。商業誌で作品を発表する傍ら、自主制作で本やグッズを多数販売(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
宇宙猫
20
★★★★ 老猫を見送る話。涙なしでは読めない。最後を どうしてあげるのかに正解かないから悩むよね。2023/05/21
赤青の朝
9
腫れぼった目の妻から渡された本。我が家にはオス猫が一匹。猫派の自分ですが、有難いことにまだ猫との別れを経験していません。猫は死ぬ。分かってるようで分かってないんだと痛感。それでも彼との時間を大切にしたいと思いました。2022/10/14
ochatomo
7
家族の選書 コミックで捧げる愛猫の看取りあれこれ 2022刊2022/12/06
ユラニト
7
元気な頃の漫画も読んでいたのでポッケくんが亡くなったのはとてもショックでした。イシデ先生がポッケくんとのお別れに向かう覚悟、悲しみがかなり濃く描かれているので読んでいる方もかなり堪える。でも生き物と暮らす上で避けられないことだから知っておきたかった。私も愛猫とお別れする時はどうするかよく考えておきます。悲しいエピソードが多いけど猫の描写やご友人との会話が面白くて笑っちゃいます。イシデ先生の猫ちゃんたちの形容の仕方が好きなんだよなぁ。2022/09/16
鷹偉 誠也
6
普段目を背けていても、誰にでもいつかは来る「その時」。後悔しないことなんて、多分、ない。寂しさを埋めるものも手段も、多分、ない。それでも精一杯のことをしたくて、日々生きていくんだと思う。そういうどうしようもないものを背負わされて、もしくは自分から抱えたくて、生きているんだと思う。だって、確かに存在するから。存在したから。それでも世界は回るだろうけど。誰かにとっては違う世界が今日も始まる。2022/11/06