- ホーム
- > 和書
- > コミック
- > 少年(小中学生)
- > KADOKAWA ビームC
出版社内容情報
ボクらはずっと一緒だったんだ。
かつての親友・梶原にあまりにもよく似た彼の息子・薫と出会い、光太郎は梶原が消えた罪悪感に苦しみ続ける。その様子を見た薫もまた葛藤するが、そんな彼はかつて自分の父が惚れた女性・冬子から、突然デートに誘われる。
冬子の思惑は。梶原が消えた理由は。世代を超えて繰り返される三角関係の終着点は――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
葉鳥
8
楽しいには必ず悲しいが付き纏う。3人それぞれにとって、三角関係でいた時間はかけがえなく満ち足りた時間だったとよく伝わってきた。再会は果たせなかったけれど、突然失踪してしまったことによって強調されてしまったかもしれない夫婦それぞれの後ろめたさや後悔のようなわだかまりが時を経て解されたことが何より。2024/12/30
TIE
2
べしょべしょに泣いた。心情の描き方が本当に綺麗。好き。2022/12/04
伽羅
2
楽しかったことがなくなるわけじゃない、というのが優しく響いた。すごくよかった。2022/10/17
天
1
かなしく終わる"三角関係の定石"をしずかに打ち砕くような終わり方で、読後感がたいへん良かったです。対人関係での後悔、葛藤のようなものが淡々と、徐々に情緒を揺さぶります……。下巻は本当にひきこまれていきました。上下巻、ストーリーの構成がうつくしく、装幀がとても素敵で、あとがきページまで大切にしたくなる作品でした。夏にまた読みたいです。こちらの作家さんの描かれる人物同士の距離感は、一読者として大切に見守りたくなります。関係性を重視する方や、夏目漱石など純文学作品がすきな方にもおすすめしたいです。2022/12/28