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出版社内容情報
ついに北海道に辿り着いたバード。
喜びも束の間、伊藤が失踪してしまう。その行き先はーー!?
大人気、英国人冒険家と往く日本。最新刊!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
六点
134
以前から因縁のあったバードとマリーズの、ヒロイン鶴吉を巡る対決。この時代、未だ日本は外国から「観察される珍しい集団」だったのが、わずか半世紀で見られる側から見る側に、変わってしまったのである。ところでシーボルトの息子はどうして、名前を英語読みされているのだろう?2023/02/16
アルピニア
44
函館でいよいよバードさんとマリーズ氏が対面。契約上はマリーズ氏に義があり、伊藤は諦めているが、バードさんは妥協点を得るための手を考えて七重の農場を訪れる。そしてついに伊藤も・・。「日本紀行」を読んでいても感じることだが、バードさんはさまざまな文明や考え方に対して、理解できなくても敬意をもって接する人だ。その人柄をよく表現した話だと思った。ただし、「日本紀行」では、結果と伊藤に対する辛辣な一言がさらりと記述されているのみ。「番外編」では、思わず唸ってしまった。学名を確認してさらにマリーズ氏の実在を実感。2023/03/05
りー
26
バードさんとマリーズ氏のバチバチ駆け引きが見物のこの巻。「人を雇う立場になった経験がないのでは」というバードさんの推測が素晴らしい。ポテンシャル全てを発揮してもらうためには強圧的になるのではなく、リスペクトが必要。うんうん、雇う立場の人たちに言って聞かせたいぜ!プラントハンター・マリーズ編も楽しみました。次はいよいよアイヌへ。旅行記では散々だったアイヌへの伊藤の反応はどう描かれるのかしら~。2023/02/19
ムーミン2号
24
冒険家のイザベラ・バードはついに北海道へ。アイヌ民族との邂逅を目指すが、通訳の伊藤は契約の関係で元の雇い主であるチャールズ・マリーズに縛られたまま。気性も人使いも荒く、雇い主の権利をかざすマリーズに比べ、本当にパートナーとして伊藤を必要としてくれているバード、という構図は表紙に表れている。北海道編がどうなるのか、今後が楽しみ。なお、マリーズはプラントハンターとして日本や中国で植物収集を行った人物。2023/02/26
ふじ
22
敵と思われたマリーズをうまく言いくるめるとはさすがバードさん。歴史上のビッグネームがどんどん出てきて、そろそろ原典に当たりたいところ。アイヌまで来たけれど、まだ先は長そうだし、並行して読んでもいいかも。2023/02/23