出版社内容情報
吸血鬼に雪女、鬼の子に狼の兄妹。人間とは遠く離れた場所にいる彼らの、普通ではない普通の暮らし。 生きるということ、誰かを愛するということ。悠久の時を生きる彼らの、一瞬の輝きを真摯に描く連作短編集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しましまこ
17
素敵な人外がたくさん、たくさん。お気に入り。2022/08/04
葉鳥
4
『花と円舞曲』で気になった作家さんの短編集。『花と円舞曲』『若葉の狂詩曲』どちらの収録作も読める。何作かは話が繋がっていて、特に好きだった「恋人よ」に絡む作品があったのが嬉しかった。2025/07/21
orico
3
キリクのお人よしさとフィンの真っ直ぐな暖かさのバランスが良い。だからこそ後半は泣けてしまう。キリク、イケメンかよ。それぞれ短編集なんだけど世界が少しずつ繋がっていてホッとする。中でも好きなのは目の見えない美大生青年と鵺の同棲生活。タマちゃんが途中で耳にする生活音と風のささやきが気持ちいいね。2023/01/12
s_s
3
コマ割りや、アングルなどにセンスを感じる短編集。もちろん評価すべき点はそれだけではなく、……って、書こうとしたことが、帯に見どころとして書かれているのでここでは割愛しようと思う。これらの作品の中では、『ゆめゆめ』と『となりに』が良かったかなと個人的に思ったので、挙げておこう。2022/09/13
半熟タマゴ＠コミック
2
吸血鬼と雪女だったり黒猫とフランス人形だったり、人ではないもの同士の話が多い短編集。個人的には女子高生と狐のエピソードが特に良かった。ラストでわかったその後は切なかったけれど、今でもずっと大切に思ってるのがわかってじんわり温かい気持ちに。2022/08/20
