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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
29
コロナ禍で描かれた伊図透作品集。そもそも分断は、伊図透の作品に共通して登場するモチーフだ。青春譜から復讐譚、イマジネーションが炸裂するSFだろうが、そこには世界を分ける線が引かれ、壁が立ち塞がっている。その線に、壁に、苛立ち、戸惑い、諦め、挑む人々が、時に飄々と、時に熱く描かれている。伊図の漫画には、未来を、異世界を舞台にしていようが、そこに懐かしさが存在している。それは忘れてしまった何かを、伊図が描いているからだ。だから甘さだけではなく、痛みもある。(つづく)2022/02/20
Ex libris 毒餃子
12
鉄道とモノローグの濃さが作者の魅力。2022/03/02
Tenouji
11
現代的な弱さというものを、こういう視点で、こういう切り取り方をするんだと、感心して読んだ。2022/05/05
さとさとし
2
初期短編集のようなものだと思ったら、昔のネームを作品化したものらしい。光の成分を分ける装置「プリズム」で通したように伊図透の世界を分割し映し出す。 最初と最後の2作は現代もの。海外留学で日本にやってきた年上の女性と二人の男子学生の青春もの、施設で育った少年の淡い恋心を描いた話。普通にいい。 短編版「エイス」。鉄道会社に踏切は街を分断している高架化せよと訴える親子を調べている。父親は大学をクビになり、娘は高校中退、近所からも煙たがられている。使命をもった組織の男が調査する親子の話。がなんか不思議な読後感。2024/04/28
h1_tz
2
かなりすごい 今年読んだ漫画のなかで一番よかった2023/01/16