出版社内容情報
第二次世界大戦、ナチスに侵攻されるユーゴスラビア。レジスタンスに参加した少年は戦争という極限状態で何を見て、何を考えるのか。漫画史に残る傑作、大判での待望の復刊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モルテン
13
第二次世界大戦下のユーゴスラビア、小さな村で生まれ育った少年クリオは、ドイツ軍の侵攻を受けてその運命を大きく変える。骨太の歴史漫画。この漫画が1983年に連載開始されたことにまず驚く。ドイツ、クロアチア、レジスタンス、共産党……様々な組織がそれぞれの思惑を持ち、戦争は進んでいく。次巻へ進もう。2022/01/23
にたいも
7
1941年ナチス・ドイツが侵攻したユーゴスラビアで、故郷の村を焼き払われた14歳のクリロ。強制収容所に入れられた幼なじみのフィー。政治活動をする大学生の兄が、ナチスに連れ去られて…。国同士の思惑が、いくつもの国と何万もの人々の運命を左右していく、その無意味さがありありと伝わってくる。坂口尚の1983年の作品。2025/03/16
コリエル
5
坂口尚の代表作で面白いとは聞いていたが、確かにこれはいいな。題材的にもクオリティも手塚のアドルフに告ぐに勝るとも劣らないといったところ。ドイツ侵攻を受けた多民族国家ユーゴスラビア。その中で引き裂かれる家族や友人たちの運命。残り4冊で、彼らにどんな結末が訪れるのか気になる。2022/01/20
門哉 彗遙
4
第二次世界大戦でユーゴスラビアが舞台になっている作品は今まで映画でも書物でもなかったので勉強になっている。今後どんな展開になるのか楽しみだ。2023/10/11
KDS
4
「今こそ戦争について、考えよう」キャンペーンの電子書籍無料配布本。期限が切れたら読めなくなるのかと思ってたら配布期間終了後も退会しない限り読めるというのが気に入って全巻ダウンロード。元々新装版が出るたびに気にはなっていた作品。著者の本は初読みだが、24時間テレビ第1回目に放送された手塚治虫のアニメ「100万年地球の旅バンダーブック」のキャラクターデザインをしていた人というのは知っていたのでようやく読めたという感じ。まずは第1巻読了。今後の展開が楽しみな作品だ。2022/05/16