ファミ通文庫<br> 『夜長姫と耳男』のあどけない遊戯―むすぶと本。

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ファミ通文庫
『夜長姫と耳男』のあどけない遊戯―むすぶと本。

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  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784047367043
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

あの、はな色の本にもう一度会いたい――。
榎木むすぶは中学二年生の夏に出会ったはな色の本を忘れられずにいた。あれから同じタイトルの何冊もの本と話したけれど、あの本とはやっぱり違う。そして中学三年生の夏、むすぶは再び北陸の地を訪れることになった。やっと会える! と胸をときめかせる反面、その本の持ち主と思われる少女のことは怖い。とりあえず事件の起こった屋敷を訪ねてみると折り紙にくるまれたブローチを拾った。そこには『わたしに会いに来て』と書かれていて――。表題作ほか恋にまつわる短編も収録した第3弾!

内容説明

あの、はな色の本にもう一度会いたい―。榎木むすぶは中学二年生の夏に出会ったはな色の本を忘れられずにいた。あれから同じタイトルの何冊もの本と話したけれど、あの本とはやっぱり違う。そして中学三年生の夏、むすぶは再び北陸の地を訪れることになった。やっと会える!と胸をときめかせる反面、その本の持ち主と思われる少女のことは怖い。ひとまず事件の起こった屋敷を訪ねてみると折り紙にくるまれたブローチを拾う。そこには『わたしに会いに来て』と書かれていて―。表題作他、恋にまつわる短編も収録した第3弾!

著者等紹介

野村美月[ノムラミズキ]
福島出身。『赤城山卓球場に歌声は響く』で第3回えんため大賞小説部門最優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

49
中学二年生の夏に出会った、はな色の本を忘れられずにいた榎木むすぶ。そして中学三年生の夏、むすぶは再び北陸の地を訪れる第三弾。悠人先輩の妹・蛍やハナを交えたやりとりや、女の子にモテモテな若迫くんの恋愛相談、悠人先輩の初恋、そしてむすぶと夜長姫との再会、悠人先輩の遠縁の親戚で、次々との男をたぶらかすお嬢様・鏡見子。流人や千愛といった文学少女ファンには懐かしいキャラたちのその後も盛り上がりましたけど、何より夜長姫と思いを交わすようになるまでのきっかけのエピソードもなかなか鮮烈で、改めてここからの続巻に期待です。2021/07/28

harupon

21
むすぶと夜長姫の出会いを知りたいのに、この本が図書館蔵書になくて、発注依頼して購入してもらった本です。ピカピカの一番目予約人(#^^#)、有難く読み終えました。夜長姫との出会いはむすぶ君が中2の時だった。1年後再び会いに行き、元ネタの坂口安吾氏の「夜長姫と耳男」同様に恐ろしい場面に遭遇、ヒヤリ(;´Д`)。むすぶも悠人も危なかったよ~。2022/03/28

サケ太

19
やはりめちゃ好きなシリーズ。夜長姫との過去編がめちゃ重くて最高。二人の今に続くきずなの強さが感じられてとても良い。2021/08/06

かっぱ

18
むすぶと夜長姫の出会いと恋に落ちるまでを描いたシリーズ3弾。二人が今の関係性に落ち着くまでにあったドラマは決して単調なものではなくて、哀しくもありながら切なくもある複雑なドラマがあった。これに触れることでまた一段と夜長姫の重たい想いについても愛おしくなる。また、リルケの短編で描かれた悠人先輩のバックボーンを掘り下げたお話がとても好きだ。悠人先輩の生き様には行間を読み取って事実以上のものを勝手に味わってしまうし、その形にはある種の共感まで覚えてしまって良い読み心地だった2021/09/23

た〜

14
本じゃない話。二人というか1人と1冊の馴れ初め、と言うにはあまりに重たくてドロドロ。2021/08/07

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