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出版社内容情報
生を呪え。死を祈れ。
妄想に取り憑かれた老人は姿を消し、そしてインスマスの陽は沈み始めた。ギルマン・ハウスで一夜を過ごすこととなった「私」に迫る「人ならざるもの」の影。妖しく輝く「悪魔の岩礁」と「異形の血脈」が導く未来は絶望か、それとも……。終わらない狂気の夜が、始まる。
ラヴクラフトの生前に唯一単行本化された名作を、名状し難いクトゥルフ漫画家がコミカライズ。
【手塚治虫文化賞】マンガ大賞最終候補、【米国アイズナー賞】ノミネート、【仏国アングレーム国際漫画祭】公式セレクション選出、【仏国Prix Asie de la Critique ACBD 2019】受賞、【仏国DARUMA2019】最優秀作画賞・最優秀デザイン賞受賞、【米国ハーベイ賞】ノミネートほか、数々の賞賛を呼ぶ「ラヴクラフト傑作集」シリーズ最新作が、1・2巻同時発売。
●「ラヴクラフト傑作集」シリーズ
『クトゥルフの呼び声』/『時を超える影』全2巻/『狂気の山脈にて』全4巻/『魔犬』/『異世界の色彩』/『闇に這う者』
●田辺剛・好評既刊
『The Outsider 田辺剛 Extra Works』/『サウダージ』(作:カリブsong)
●コミックビーム 公式ツイッター
@COMIC_BEAM
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sin
50
宿泊を余儀なくされたギルマンハウスに忍び寄る何者かの恐怖…間一髪に脱け出した彼を待ち受ける町中を捜索する異形の住人たちからの逃走劇、海岸目指して泳ぎ来るモノたちと、まるで悪夢の中の出来事のように事態は展開していく、幹線道路を封鎖されたなか唯一見つけ出した脱出路の途中で彼が目撃したモノは果たして?そして、家に戻った彼が突き止めることになる真実とは如何なるものだったのか?2021/05/15
花乃雪音
22
『インスマスの影』のコミカライズ完結巻。「私」がザドック老人と別れた後インスマスから出ることができず宿泊せざるをえない所から始まる。ホテルでは何者かに侵入を試みられ、ホテルから脱出しても町の者たちに追い回される。追っ手の姿はより異形化していく。結末を含めて恐怖の内容が一辺倒ではなかった。2021/08/16
JACK
13
◎ 周辺の町の住人が百年以上前から忌み嫌う港町「インスマス」。バスの故障でこの町に宿泊する事になった主人公は何者かの足音が部屋の前で止まった事に気付く。呪われた町で過ごす恐怖の夜と、この狂った物語の恐ろしい結末とは…。ラヴクラフトの代表作と呼ばれるだけあって強いインパクトがありました。2021/05/15
餅屋
8
下巻です、これは芸術だ▲インスマスの陽は沈み、ギルマン・ハウスで一夜を過ごすこととなる。終わらない狂気の夜が、始まる▼バスが故障して一回休み。この町で一泊と聞いて「私」の目は「マジですか!」状態です。原作でも気になっていたギルマン・ハウス、そして共同浴室がばっちり描写されており「ですよね!」と想像通りで満足。鍵と留め金、楔まで細かく描かれ、目で語られる恐怖が半端ない。真相に近づきラストに至るまでとにかく目が離せません。映画を見ているような錯覚を覚えます。このクラスの映像で恐怖を味わいたい(2021年)2021/12/28
ゴン
7
完結編。怖かった。ホテルを脱出するところは怖くてハラハラしながら読んだ。海から上がってくるモノのおぞましさときたら‥ラストは何となくそうなるだろうなとは思った。ラヴクラフトは小説は難しそうだから漫画で読めるのはいいね。他も読んでみる。2024/04/29