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出版社内容情報
「繭、纏う。少女たちは透明になる。」
星宮女学園高等学校。
少女たちが纏う伝統の制服は、髪でつくられている。
ある日「最も美しい髪の少女」が、その髪とともに学園から消えた。
その消失を憂う「学園の王子」華。そして、華を密かに想う洋子。
少女たちの心の糸が絡みあう・・・・・・。
耽美な世界観で紡がれる、まばゆく切ないガールズラブ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夕美夜たえ
6
2巻の読了日が2年以上前だということに驚いたが、感想に「面白いのか面白くないのかが分からない」とあったのが衝撃だった。面白いぞ凄く。ただ洋子は苦手だな。見ててイライラする。私がこの学園の生徒だったら、洋子とは違って本当に一人になるだろうから、この学園は見る分には好きだ。2023/12/28
いりあ
5
雑誌「月刊コミックビーム」で連載されている原百合子の「繭、纏う」の第3巻です。特別な制服を纏う星宮女学園に通う生徒たちを描く百合作品です。唯一無二の世界観を構築しており、耽美系な作品としてはかなり上位に位置する作品ではないでしょうか。繊細なタッチで描かれる女の園が素晴らしい。群像劇であり、時系列が行ったり来たりするので、サラッと読もうとするには少し難解かも。じっくりと読む必要があります。2021/10/27
幸音
5
華のお母さん、お姉さんでは?と思うくらい若い見た目。洋子のお母さんはちゃんとお母さんって思えるくらいだから本当に若いんだろうな。洋子の中学時代の話は、傷つけたくなくて大事にしたい友達にその想いが伝わらずにすれ違って、自ら縁を切ってしまう。臆病すぎる性格が原因だからもどかしい。同じ過ちを繰り返さないように今度は衝動のままに行動を起こす洋子。中学時代でも王子様っぷりを見知らぬ先輩に発揮し、その結果先輩の想いがこもったバラ園に囚われるような錯覚さえ覚えてしまう華、罪作りすぎでは。2020/06/21
おこげ
5
はじめての友達との想い出がなんて悲しく愛しいのだろう…断ち切れない華へ繋がる糸、遠方だろうがどこまででも追いかける横澤さんの「私でしかいられない」想いそのものだ。星宮さんのため王子になった華の今の本音が吐露され、告白の言葉を身体ごと包み覆った抱擁の先にどんな未来が待っているのか。2020/06/12
よいおいこらしょ
3
主人公たる佐伯と横澤について焦点が当たっていた 話だった。中盤までは、他人とうまくコミュニケーションを取ることができないで友人と縁を切り続けてしまう不器用な横澤が描かれる。しかし、そんな不器用だからこその純粋さが、偽ってばかりの自分に飽き飽きしていた佐伯の心を掴んだ。お互いの弱さが目立ったとても良い話だった。…………この流れ、フラグタイムでも見た!2021/02/24