ｅロマンスロイヤル うちの犬はもっと可愛かった―愛犬閣下は甘やかされたい

鳥下 ビニール【著】

ＫＡＤＯＫＡＷＡ（2019/02発売）

• サイズ B6判／ページ数 256p／高さ 19cm
• 商品コード 9784047355392
• NDC分類 913.6
• Cコード C0093

出版社内容情報

「撫でてくれご主人！　ずっといい子にしていただろう！」
備品呪術管理官リタ・ロゥ・ウェルツが上司に世話を任された「犬」は「上位将校の軍服を纏う偉丈夫」だった!!　
獅子奮迅の戦いぶりで敵国を圧倒する有能な軍人である彼は「愛犬になってご主人に愛されたい！」願望を抱く呪いを受けてしまい、解呪の目処もついていないという。
茫然とするリタに上司が手渡したのは深緑色の大型犬の首輪。飼い主であるリタ以外には「軍服を纏う偉丈夫」が「犬」に見える高度な魔法が編み込まれているらしい。なるほど、それなら「彼」を犬扱いしても問題な……いやいやいやいや、おかしい。なにもかもおかしい。
首輪。首輪て。あの、期待に満ちた純粋無垢な目で見るのをやめてくれないですかね？　呪いだから無理ですかそうですか。
しかし、それでもあえて問いたい。「あなたの飼い犬になりたい」と真顔で言い放つ成人男性を押し付けられるほどの悪徳が私にあったでしょうかー！

内容説明

備品呪術管理官リタ・ロゥ・ウェルツが上司から世話を任された「犬」は、「上位将校の軍服を纏う偉丈夫」だった！！手渡された深緑色の大型犬の首輪には、飼い主のリタ以外には「彼」が「犬」に見える高度な魔法が編み込まれているらしい。なるほど、それなら「彼」を犬扱いしても問題な…いやいやいやいや、おかしい。なにもかもおかしい。首輪。首輪て。あの、期待に満ちた純粋無垢な目で見るのをやめてくれないですかね？呪いだから無理ですかそうですか。しかし、それでもあえて問いたい。「あなたの飼い犬になりたい」と真顔で言い放つ成人男性を押し付けられるほどの悪徳が私にあったでしょうか―！２０１８ｅロマンスロイヤル金賞受賞作！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[しましまこ]

面白かったー！辺境の激戦区で武勲を上げまくった青年将校にかけられた呪いが「愛犬になりたくて仕方がない」呪いって！このワンコを上司に押し付けられた娘との奇妙で楽しい日常。いゃ～ガタイのいい青年が、くーちゃんと呼ばれてでれでれしたり、しょんぼりしたり、ハンパない愛犬ぶりが可愛い！また面白いのがご主人のお仕事、王城の「備品呪術管理官」。話し合いが必要そうなホウキやらバケツに加護のまじないをかける(話しを聞いて説得する)んだよ楽しいんだよ。前作もポチだ！

2019/03/24

[kapibara]

愛犬になりたい願望の呪いをかけられた、勇猛な軍人である青年と、彼を飼うことになってしまった、小役人のヒロイン。 偉丈夫が「撫でてくれご主人！」って、尻尾があったらブンブン振ってそうな事を…。インパクトが大き過ぎて、冒頭度肝を抜かれたまま、勢いで読んでしまいました。面白すぎるわ！ツッコミ不在で進むから、読者が胸中でツッコむしかない。 エンドを迎えた後も、今後が続けられそうな伏線あったけど、無いのかな？楽しく読んで元気が出ました！

2019/11/23

[みんにゃりん]

いつのまにか紙になってた記念再読。久しぶりに犬の方のくーちゃんを堪能（笑）

2019/06/13

[サラン]

★4 呪いにより犬になる願望を植え付けられた軍人と変人扱いされる地味な小役人の飼い主の話。犬大好きなので（特に大型犬）私もナデナデしたい〜一緒に出勤したい〜と思いながら読了。ヒーロー兄や友人カップルのこれからが気になる所。続編で回収出来るよね。

2021/08/29

[hallelujah]

有能すぎて魔術師から恨みで「愛犬になりたくて仕方ない」呪いを掛けられた青年将校と、愛犬を亡くした寂しさを抱える変人「備品呪術管理官」のヒロインの恋…というよりペットライフ！最初こそドン引きするヒロインだが、魔術師という特性からもあっさりと受け入れ、魔法の首輪をすれば、将校は周囲には犬に見えるからと職場に連れ回し、なでなでする異様な光景がシュールで面白かった。／途方にくれたヒロインの「壁の模様こわっ！」とかヒロインに欲情したヒーローの思い返すくだらない記憶に関する描写とか地の文がコミカルで面白かった。

2019/04/25