BEAM COMIX<br> ものするひと 〈1〉

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BEAM COMIX
ものするひと 〈1〉

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  • サイズ B6判/ページ数 192p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784047350694
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0979

出版社内容情報

杉浦 紺、30歳、職業、小説家。柴崎友香(作家)「生活と、書くこと。世界と、言葉で遊ぶこと。絡みあって、隙間があって、移り変わっていく。
ひそやかに楽しくて、ひりひりと幸福で、ずっと読んでいたい」

姫乃たま(地下アイドル)「ああ、『滋味掬すべき作品』ってこれのことだったんだ」

雑誌の新人賞を受賞後、警備員のバイトをしながら、小説を書いている杉浦紺(30)。
“先生”でも“天才”でもない、若き純文作家の日常をのぞいてみませんか?

◎巻末対談 「ものするひとたちのリアリティ」 滝口悠生(作家)×オカヤイヅミ

もの・する【物する】ある動作をする。ある物事を行う。「言う」「食べる」「書く」など種々の動作を湾曲にいう語。(『広辞苑』第七版より)

綿矢りさ、朝井リョウなどの人気作家15人に、理想の「最期の晩餐」を聞いた話題作
『おあとがよろしいようで』のオカヤイヅミ、初のオリジナル長編作。

オカヤ イヅミ[オカヤ イヅミ]
著・文・その他

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

吉田あや

72
文芸誌の新人賞を受賞後、アルバイトをしながら小説を書いている純文学作家の主人公・スギウラ。淡々としているようでいて言葉で世界を紡ぐことに真っすぐな、独特のテンポを持ったスギウラくんと、文芸誌「文像」の編集者・サクタ、Bar「ビブリオ」の店主・ハナヨさんなど個性豊かな人達がとても素敵で、文学的な言葉遊びも面白く、心ときめく。静かな世界に灯りをひとつ灯すような、心にじんわりと柔らかに落ちてくる言葉の欠片の気配が心地いい。2018/10/26

アマニョッキ

48
これは!もうどんな言葉もあてられないくらいこの作品が好き。なんも言えねぇ。帯の柴崎友香さんの言葉じゃないけど、ずっとずっと読んでいたい。本が好きで漫画が好きなひとにはぜひ読んでほしい一冊。ああ、思いあたるひとに貸してまわりたい。2018/03/13

アマニョッキ

44
また読んだ。今回は読友さんの考察をふまえながら読んだ。すごい。読友さんの視点を通してまたこの作品が光る。まだ自販機のマトリョーシカは見たことないけれど、シンディ・ローパーは確かに「good enough」と言っている。扉の手の絵もすごくよかった。イヤホンをほどく手。錠剤をうける手。手からうみだすものが、じぶんの手をはなれて、誰かの手にわたる。やばい。この作品が好きすぎる。3日前に発売されたばかりなのにもう続きが読みたくて仕方ないです、オカヤさん。2018/03/15

akihiko810/アカウント移行中

21
再読。警備員アルバイト兼純文学作家の日常。 バイトして、食べて、書いて、寝る…。そしてその合間に、仲間と集まって言葉遊びしたりお酒を飲んだりする。そんな地に足のついた日常を送る純文学作家。じっくりゆったりした、それでいて確かで豊かな時間が流れる漫画。帯で、姫野たまが「滋味掬すべき(じみきくすべき)作品」と紹介しているが、まさに。この豊かさはじっくりと味わいたい2021/11/07

緋莢

20
杉浦紺、30歳。職業、小説家(警備員のアルバイトもしている)。バーで仲間たちと共に「たほいや」で遊んだり、同時にデビューした作家の受賞パーティーに参加したり、作品のことを考えていて、電車を乗り過ごしたり。作家の柴崎友香が帯に「ひそやかに楽しくて、ひりひりと幸福で、ずっと読んでいたい」と書いているのがピッタリくる作品。派手な展開があるわけでもなく、絵も独特なのですが、気が付くと、作品世界にひきこまれていました。紺の書いた「マトリョーシカ」、「逃げる男と逃げられない男の話」読んでみたいです。2018/05/08

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