ＢＥＡＭ ＣＯＭＩＸ あれよ星屑 〈７〉

山田参助

ＫＡＤＯＫＡＷＡ（2018/02発売）

• サイズ B6判／ページ数 208p／高さ 19cm
• 商品コード 9784047350465
• NDC分類 726.1
• Cコード C0979

出版社内容情報

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著・文・その他

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[こばまり]

あの時出会っていなければ。死なずにいてくれたら。たられば、たられば、思いは千々に乱れる。難しいテーマを見事描き切った良作。また向き合いたい。

2018/02/14

[Maki]

読むのが辛い場面も多々ありながらも目をそらすことが出来ず、これで完結。最後の頁を飲み終わり「あ～凄かった」と呟いてしまう程だった。

2021/08/31

[Bo-he-mian]

過去のレビューで、山田参助は今の漫画が切り捨ててきた古い漫画の手法を、現代的表現の中に巧くリミックスしたと書いたが、漫画論的な視点とは別に、最近めっきり少なくなってしまった「男臭さ」を描いた、という点でも昭和世代であるジブンにはハートビーティングな作品だった。参助さん自身もインタビューで「バディもの」の復古が描きたかった、といった事を言われているが、主人公の川島は、単なる男気だけではなく、｢アムロ｣や｢シンジ君｣以降のナイーブな心も持ち合わせたキャラクターで、ここにも新旧の融合が見られる、と思うのだ。

2019/02/17

[501]

いち国民の視点で戦後を暮らす人びとの姿を通して、戦争とは何なのかが非常に分かりやすく濃縮されている。人びとがなんとも魅力的で人情味溢れる。戦中に大陸で部隊の班長だった川島は人びとに愛されながらも、大陸で犯した過去を引きずる姿が物語に緊迫感を生んでいる。その彼の決断を遂行される最終巻。締めくくりまで素晴らしかった。

2018/05/12

[モルテン]

８月１５日で戦争が終わったわけではなかった。戦争は８月１５日以降も日本で続いていた。たぶん、あの戦争は形を変え内容を変え、ずっと続いているんだろうと思う。今でも。起こっている戦争から目を背けていられる厚顔（私もそうだ）に、川島はなれなかったのだろう。各巻、様々な漫画家の絵柄を思い起こさせたけど、最終巻のこの巻こそが作者の絵柄だと思った。

2018/02/18