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出版社内容情報
この旅がなければ、この世界がなければ、ぼくたちは恋をしなかったのに。ぼくが授業中のうたた寝から目を覚ますと、教室が空っぽになっていた。教室だけじゃない、街にも家にも誰もいない。世界から人間が消えた……と思いきや、ひとりだけ――士道花織が残っていた。いつも不機嫌に眼光鋭く、周りに命令ばかりしている彼女のあだ名は、”魔女”。そんな士道さんによると、世界を元に戻すためには京都へ行く必要があるらしい。こうして、理屈屋で意地っ張りで、とびきり可愛い”魔女”とぼくとの短い旅が始まった。
津田 夕也[ツダ ユウヤ]
著・文・その他
U35[ウミコ]
イラスト
内容説明
ぼくが授業中のうたた寝から目を覚ますと、教室が空っぽになっていた。教室だけじゃない、街にも家にも誰もいない。世界から人間が消えた…と思いきや、ひとりだけ―士道花織が残っていた。いつも不機嫌に眼光鋭く、周りに命令ばかりしている彼女のあだ名は、“魔女”。そんな士道さんによると、世界を元に戻すためには京都へ行く必要があるらしい。こうして、理屈屋で意地っ張りで、とびきり可愛い“魔女”とぼくとの短い旅が始まった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
37
授業中のうたた寝から目を覚ますと、街にも家にも人が消えた世界に取り残されていた四条陸太郎。世界を元に戻すため、もう一人だけ残っていた「魔女」とあだ名される同級生の士道花織と二人、原付で京都に向かう短い旅の物語。不機嫌で周りに命令ばかりしている花織とオタクな陸太郎の二人旅。道中一緒に様々なことを経験し、お互いを理解するうちに少しずつ変わってゆく関係と、旅の終わりに明らかになった二人だけの世界の真実。劇的だったのに何ともしまらないその後には苦笑いでしたけど、相変わらずな二人らしい結末がとても素敵な物語でした。2017/12/27
ami*15
33
美少女と地味男子、2人きりの「鏡の国」での冒険という設定がまずいいですね。設定だけで興奮でした(笑)クラスではクールで厳しい性格の士道さんですが、陸太郎と共に「鏡の国」を旅しながら彼に惹かれていき可愛らしい一面を見せていくところは私も思わず士道さんのキャラクターに惹かれてしまいました。ただ後半の出来事がイマイチ把握しにくく、自分は勝手にロードノベル的な面も期待していたので場面描写があっさりし過ぎていたところが寂しかったかな。この2人はまた新たな冒険をする日がくるのでしょうかね。2018/01/07
寂しがり屋の狼さん
32
突然人類がいなくなった世界…【鏡の国】。不器用な少年と少女が元の世界へ戻るための旅に出る🐾私も京都まで旅をしたい!(*^^*)2020/09/05
AKF-ZERO
16
授業中に居眠りして目が覚めたら、世界には主人公の少年と彼の苦手なクラスメイトの少女しかいなくて・・・といった内容。誰もいない世界を原付で二人旅というのはちょっぴり憧れます。ただちょっと文章が淡白だったかなと。でも変に奇をてらわず、直球勝負できたのが好感が持て、面白かったです。次回作も手を出してみようかと思わせる一作。2018/01/22
ホシナーたかはし
16
鏡の国のアリス、君にに恋をするなんて~、君の名は、をごった煮にし、村山早紀さん作品をラノベに書き換えたような作品。突如人のいない世界へ入り込み、脱出を試みるところは、最近よくある世界の破滅だの異世界召喚だのとは違って面白い試みだと思いました。ただ終わりがあっさりしすぎているような。どうせなら上下巻にしてほしかったです2018/01/09