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出版社内容情報
ひねくれコンビの美大×デザイン×青春舞台は埼玉県の、とある芸術大学。
主人公は、デザイン学科２年の吉持 星（よしもち・せい）。
デザインの才能はピカイチ、だけど潔癖症で人嫌い。
もうひとりは、美術学科２年の園部明里（そのべ・あかり）。
芸術的才能はないが、コミュ力と上昇志向の塊。
明里は吉持の才能を目の当たりにし、それに乗っかろうと企むが……。
ヘンな人や、ヘンな人になりたい人が集う芸大で、
ふたりのひねくれた青春グラフィティが始まる！
漫画誌・ハルタで異彩を放つ新鋭・山本和音の初コミックス！
山本 和音［ヤマモト カズネ］
著・文・その他
1 ～ 1件／全1件
- 評価
本好きkotaの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
JACK
12
☆ 美大を舞台にした青春の物語。凡才だが誰とでも打ち解けられる園部明里(そのべ あかり)と、デザインの天才だが潔癖症で人とコミュニケーション出来ない吉持星(よしもち せい)。真逆の性格の二人がタッグを組んでクリエイターチーム「ほしあかり」としてスタートする。「美大は才能を磨くところではなく本当に才能のある人間とコネを作る場所」と言い切る明里は、星の才能を利用する。星は他者とのコミュニケーションを明里に任せている。相互依存関係にある二人。楽しいキャンパスライフとは真逆の、友情と打算を描く苦い物語。オススメ。2019/04/14
紫雲寺 篝
10
落ち着いた色の表紙は、本全体がパソコン(Macに近い)をイメージした装丁にマッチし、書店においても存在感がある。雑誌ハルタを買った時、その個性的な絵柄に惹かれた作品の一つ。埼玉芸術大学を舞台に、思春期のトラウマで極度の潔癖症の吉持星(せい)と、その星の類稀なるセンスに目をつけた社交的で裏表もある園部明里の2人をメインにした、芸術大学の物語。一番星を買っていて、一番星に近いのも明里だが、明里は一番星の敵であるようにも感じる。芸術をメインに据えているだけあって、なかなか装丁も凝っているし、絵柄も個性的だ。2017/09/14
Nishiuchi130
8
美大生もの。たまたま最近読む機会が多かったけど、これはいたって、漫画としてノーマルに面白かった。主人公の星は潔癖で人間付き合いの苦手な、でも才能がある職人タイプ。友人の明里は、見る目があって社交的で、自分が作るよりも人に作らせるプロデューサタイプ。好意半分、打算半分で二人はつるんでものづくり。日常がリアルで楽しくて、またクリエイティブな人間のちょっと気持ち悪い部分もリアル。本当にこんなところなｎだろうなという、生活臭のある描写、よい。リアルなだけにさて、お話はどう盛り上がるか。もしくは盛り上がらないかｗ2017/10/04
かやは
6
潔癖症で天才肌の星と人付き合いがよく世渡り上手そうな明里、二人の美大生の物語。「美大ってのは才能を磨く所じゃなくて本当に才能のある人間とコネをつくる場所だ」沁みる言葉。才能ある人は評価や金を度外視しても自分がやりたいことをやってしまうところがあるだろうからな。2021/03/06
shikada
5
埼玉の芸大が舞台。潔癖症で人付き合いに難があるが抜群のデザインセンスを持つ星と、要領よく如才なく、友人が多い明里。星の天才肌なこだわりが明里を呆れさせたり、明里が人脈を使って星を転がしたりして面白い。星が火事で焼け出されて明里の家に転がり込む話と、星と明里がチーム「ほしあかり」を組む話が気に入っている。2019/02/17
