ファミ通文庫 愛原そよぎのなやみごと―時を止める能力者にどうやったら勝てると思う？

雪瀬 ひうろ【著】

ＫＡＤＯＫＡＷＡ（2017/03発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 320p／高さ 15cm
• 商品コード 9784047345454
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

「放課後、また相談してもいいかな？」「時を止める能力者にどうやったら勝てると思う？」僕が好意を寄せるクラスメイト、愛原そよぎの"なやみごと"は僕の想像を遥かに超える独特なものだった。本気とも冗談ともつかないその相談に真剣にアドバイスを送り、彼女のなやみはどうやら解決されたようだった。僕たちの関係も進展したかに思えたのだけど、この相談がきっかけで僕は彼女のとんでもない"秘密"に近づいてしまったようで!?　僕と彼女の非日常系おなやみ相談日常ラブコメ開幕！

雪瀬　ひうろ［ユキセ　ヒウロ］

籠目［カゴメ］

内容説明

「時を止める能力者にどうやったら勝てると思う？」僕が好意を寄せるクラスメイト、愛原そよぎの“やなみごと”は僕の想像を遙かに超える独特なものだった。本気とも冗談ともつかないその相談に真剣にアドバイスを送り、彼女のなやみはどうやら解決されたようだった。僕たちの関係も進展したかに思えたのだけど、この相談がきっかけで僕は彼女のとんでもない“秘密”に近づいてしまったようで！？僕と彼女の非日常系おやなみ相談日常ラブコメ開幕！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[よっち]

好意を寄せるクラスメイト・愛原そよぎの悩み事は想像を遥かに超えるもの。本気とも冗談ともつかない相談に真剣にアドバイスを送る二人による非日常系お悩み相談日常ラブコメ。秘密のはずなのにバレバレな質問をする天然娘・そよぎと、彼女に惹かれ気づかないふりをして真摯に答えてあげる幸助。そよぎだけでなく彼女の友人や弟・雪弥にも振り回されるドタバタ展開で、けれどそよぎが抱える秘密と次々と明らかになってゆく切ない過去や複雑な事情は切なくて、それでも周囲の人たちがいたからこそ迎えられたほっとする結末はなかなか良かったです。

2017/03/28

[真白優樹]

級友に想いを寄せる少年が奇想天外な相談を受け始まる物語。―――戦いなんて関係ない、大切な人を守りたいだけ。ほんの少しの疑問、すれ違いを孕みながらも続く賑やかな日々。だがそれは記憶の揺り返しを契機に反転し全ての真実が明かされる。死に許しを求める少女、死を願った少年。そんな二人は互いに許しを求め、手を繋ぎ歩き出す。ドタバタなラブコメと悲劇的な真実が同居するこの物語は、その見事なまでに配置されまるで日本庭園が如く整えられた舞台が見事な力で読者を裏切り驚かせ、彼等の誰もが抱える傷や過去を皆の想いで越えていく

2017/04/01

[HANA]

魔法少女であり、悩める少女とその悩みに答える主人公の話、かと思いきやコメディ色の強い話。コメディのまま進めるのかと思ったら最後、大きく展開を変えてくれたおかげで楽しめた。

2017/05/01

[かわゆきか]

漫才かコントを観てるみたいで面白かった。悩み事相談を通じてクラスメイトの秘密を知るけど、実際にそのシーンを目の当たりにして無いのが、余計にコントっぽい。後半は秘密が具体的になる物の、精神的な効果ばかりで、全て妄想だったと思えなくもなく、かえってそれで読み終わった時の満足感が個人的にとても良かったです。だから2冊目読みたいけど、全く別の物語でお願いします。

2017/04/29

[ラノベの王女様]

少女に恋を寄せた少年と、少年に悩みを打ち明ける少女の物語。―――ただ一人、君の幸せだけを願う。タイトルやあらすじや口絵から、美少女達との他愛もない駄弁りで話が進んでいく某生徒会シリーズのような作品なのかと思いきや、予想は見事に覆されるわ。なぜヒロインのそよぎは、進学校生なのに言動が小学生にさえも劣るアホの娘なのか。なぜ主人公の幸助は、クラスメイト三人の荒唐無稽とも言える魔法少女設定を受け入れたのか。その全ては終盤への伏線だった。ここまで緻密な構成の作品は滅多にお目にかかれないでしょうね。次巻も楽しみだわ。

2017/03/29