内容説明
ゲームをより面白くする独自の思考テクニック。大規模チームのディレクション方法。世の中のゲームをねぶり尽くす研究心。マネしたくてもできない?特異なゲームライフ…『スマブラSP』とともに駆け抜けた4年に執筆された103回の「思うこと」を収録。
目次
2015年(新しいゲームも、古いゲームも;読者の手紙から ほか)
2016年(特徴に意味が加わると;読者の手紙から ほか)
2017年(意図は目に見えないもの;Nintendo Switchに思うこと ほか)
2018年(楽しみの延長戦;腰を据えて ほか)
2019年(多くの手の中のひとつとして;オンラインの戦績を紐解く ほか)
著者等紹介
桜井政博[サクライマサヒロ]
1970年8月3日生まれ。有限会社ソラ代表。独立したゲームディレクター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミライ
34
「スマブラ」のディレクター桜井政博さんがファミ通で連載しているコラムを書籍化したもの(2015年~2019年までを収録)。スマブラの開発進捗だったり、他ゲームの感想、ゲーム制作現場のノウハウなど興味深いコラム多数。クリエイターの中でもかなりのゲーマーとして知られる桜井さんなだけに、ゲームの分析は的確で奥深い。スマブラの最新作はゲームの歴史を変えるくらいの売り上げを記録しているが、この人が作っているなら「納得」といったところ。コラムはゲーム画面・イラストが多用されている構成で非常に読みやすいです。 2019/05/03
shikada
20
「星のカービィ」や「スマブラ」シリーズの生みの親、桜井さんのコラム集。いや、おもしろい!単なる開発秘話にとどまらず、ゲームを面白くするために必要なこと、ユーザーからの要望との向き合い方など、製作者目線でしか書けない内容ばかり。桜井さんは数百人規模を率いるゲーム製作の傍ら、自身も膨大なゲームを遊んでいて、プレイヤー視点を忘れていない。桜井さんが太鼓判を押すゲームは遊んでみたくなる。こういう人が作るゲームを遊べるのは幸せなことだと思う。健康に気をつけてゲーム製作を長く続けていただきたいもの。2021/07/11
フク
15
#読了 著者はカービィやスマブラの生みの親、桜井政博。プレイヤーとしても優秀な桜井さんの考察は切れ味鋭い。桜井さんの頭の中を覗き見できる貴重な機会でもある。 フレームの計り方を教えてもらったのでふとした時に試そう。 〈リサーチは名作を生まない〉はついやりたくなるので戒めたい。やっぱり「したい」「出したい」か。 kindle2022/01/04
とりっぴー
14
ゲーム制作現場を指揮する桜井さんの金言が詰まってた。 ・リサーチは名作を生まない →煮詰まった市場(レッドオーシャン)に飛び込むことになるから。 でも、↑がどこなのか知るのは大事だと思う。 ・プログラマーは出来ないと言わない⇔デザイナーは作ってから考えると言わない →どっちの立場も分かるから身に染みる ・手に馴染んだ物の変更は喜ばれない⇔作り手が作りたいものを! ただし、好きにするには相応な努力が必要。 →ジレンマ。 2019/06/14
ルート
5
2年半前に取り終えてちょこちょこ出していたという例のyoutubeチャンネルに度肝を抜かれ、もっと桜井さんを知りたいと思ってこちらも。本当に誠実に仕事をされる方だと思う。いつまでもゲームを少年のように楽しみつつ、仕事はできるアニキっていうのが魅力的過ぎる。たくさん仕事を抱えているのに、ゲームも驚くほど多くプレイしている。そしてきれいに片付けている。2024/11/13