角川映画1976‐1986―日本を変えた10年

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  • サイズ B6判/ページ数 285p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784047319059
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0074

出版社内容情報

1976年「犬神家の一族」から始まり、「セーラー服と機関銃」「時をかける少女」など日本映画の傑作を生んだ角川映画初期10年の歴史を発掘!出版と映画のメディアミックスなど、日本映画を変えた秘密に迫る!

内容説明

角川映画初期黄金期10年の歴史を発掘!出版と映画のメディアミックスで日本映画のスターシステム、配給システム、広告宣伝手法を一変させ、ミステリ、SF、アイドル映画の大ヒット作品を生み出してきた“角川映画”。いままで誰一人として語ってこなかった衝撃の10年間を書き尽くす!

目次

一九七五年
第1部 疾風編(『犬神家の一族』で始まった―一九七六年;『人間の証明』での「証明」―一九七七年;『野性の証明』でのスター誕生―一九七八年;『復活の日』へ―一九七九年から八〇年)
第2部 怒涛編(模索―一九八〇年から八一年;栄冠―一九八二年;頂点―一九八三年;明暗―一九八四年;翳り―一九八五、八六年)
その後

著者等紹介

中川右介[ナカガワユウスケ]
1960年生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。「クラシックジャーナル」編集長。出版社「アルファベータ」代表取締役。クラシック音楽の造詣の深さはもとより、歌舞伎、映画、歌謡曲などにも精通(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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シブ吉

79
不死鳥のマークとともに登場する「角川春樹事務所」の文字。読み進めながら、初期の角川映画のオープニングに心踊らされたあの頃が蘇る。『犬神家の一族』の湖から突き出した足。「母さん、ぼくのあの帽子、どうしたでしょうね」の『人間の証明』、薬師丸ひろ子さんのデビュー作「お父さん、怖いよ、何か来るよ」の『野性の証明』、黒豹の様にしなやかに駆け巡る『蘇る金狼』の松田優作さんなど、作品毎のエピソードも楽しいが、中でも、薬師丸ひろ子さん、原田知世さんのデビュー秘話。ダイヤの原石を見抜いた角川春樹さんの眼力に感服でした。2014/03/08

山田太郎

56
原田知世デビューさせたのは、偉大な仕事だと思います。というか個人的な思い入れが多少ないと力入んないよなと思った。個人的な感想なしのこういうスタイルも好感が持てます、あんまり個人的な思い入れ書かれても困る気がしないでもないけど、それが面白かったりする気がしないではないけど、どっちなんだ俺。2014/08/04

ぐうぐう

19
角川映画の歴史を綴る本書。これまでの中川右介の著作同様、自らの論考や感情を抑制し、文献資料をもとにして歴史を再現するという方法論で書かれている。とはいえ、他の中川の著作と比べると、本書は個人の考えが顔を出している感が否めない。それだけ、角川映画というものへの想いが強いということなのだろう。そもそも、本書で取り上げられているのは、角川映画史の最初の10年間だ。その区切りに歴史的意味合いは薄く、中川が一番角川映画に接していた10年間という理由から区切られているにすぎない。(つづく)2014/03/31

焼きそばん

16
角川のメディアミックスに影響を受けて、原作本を読むことになったのが自分が本を好きになったきっかけだったことが思い出されました。なんで原作と映画が違うんだと素朴に頭に来ていました(笑)。高木彬光や大藪晴彦の数々の作品や復活の日をもう一度読みたくなりました。角川映画世代にはおすすめです。2016/01/16

hanchyan@自己ベスト更新

13
あっという間に読んじゃった。角川春樹とその周囲の映画人・俳優・原作の作家なんかが「角川映画」という梁山泊に集まり、そして去ってゆく10年史が、企業小説みたいで面白い。特に序章と第一部のワクワクすることといったら!作品論でないのがかえって良かった。ちなみに角川映画。個人的なベストは「Wの悲劇」だが・・・松田優作がドサ健役を断って(たそうだ。痛恨)なければ文句なしで「麻雀放浪記」がダントツになってただろうなあ。2014/03/21

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