内容説明
年間可処分所得201万円~999万円。これが日本の中間所得層である。今、戦後の日本社会を支えてきたこの中間層が消滅の危機に陥っている。このままでは中間層は消滅し、戦前のような金持ちと貧乏人だけの社会になる。一億総中流といわれた日本の分厚い中間層を再構築するための処方箋を提言!
目次
序章 富の集中と再分配の歴史的背景(歴史的な転換期にある21世紀初頭;歴史は繰り返す―社会経済の変化と格差・貧困の拡大 ほか)
第1章 グローバル化の光と影―所得格差(格差は努力か運か―赤ちゃん取り違え事件を考える;運悪く極限の状態で生活する子どもたち ほか)
第2章 格差が社会にもたらすもの(トリクルダウンアプローチの神話;トリクルダウン政策は神話だった ほか)
第3章 社会保障・税一体改革とは何だったのか(一体改革の目的は国の借金を増やさないため;社会保障・税一体改革の中身 ほか)
第4章 社会保障の最後の「砦」は地域の力(制度の狭間の問題;2022年A県B市の未来予想図―広がる孤独死 ほか)
対談 日本を左右するヤングシニア(生活保護受給者が集中する町の実態とは;行政ができること、できないこと ほか)
終章 ポスト「社会保障・税一体改革」と持続可能な社会経済システムへの選択肢(ポスト社会保障・税一体改革を急げ;持続可能な社会経済システムへの選択肢)
著者等紹介
駒村康平[コマムラコウヘイ]
1964年千葉県生まれ。慶應義塾大学経済学部教授。経済学博士。1995年慶應義塾大学大学院博士課程単位取得退学。社会保障研究所、国立社会保障・人口問題研究所研究員、駿河台大学、東洋大学を経て、2007年より現職。2009~2012年厚生労働省顧問。2010年社会保障改革に関する有識者検討会委員。2010年~社会保障審議会委員(年金部会、年金数理部会、生活保護基準部会、障害者部会等)。2012~2013年社会保障制度改革国民会議委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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