内容説明
バッシングの嵐が巻き起こったグルメ業界。いや待て、そもそもそこは「偽装、脅迫、出入り禁止…etc.」なんでもありの伏魔殿であることは、とうの昔からわかっていたじゃないか。本書ではグルメ業界の“不都合な真実”を著者の実体験に基づいてあらためて明らかにすると同時に、グルメを堕落させてきた“被害者面した”客たちの悪行をもぶった斬る。飲食店主そして客、双方の実態からグルメ再生のための細き道を導き出す!
目次
第1章 店主はいつも性悪だ!
第2章 脳天気国民に巻き起こった「偽装騒動」の顛末
第3章 飲食店のわがまま慣習を法に問う
第4章 飲食店の“不都合な真実”に対する店主の本音
第5章 好待遇を求める一見客やスレた常連客の弊害
第6章 グルメ界をぶち壊す“関西業界”
著者等紹介
友里征耶[トモサトユウヤ]
副業・辛口グルメ評論家、本業・機械商社社長。グルメマスコミと飲食店の馴れ合い・癒着関係に疑問を持ち、覆面・自腹によるレストラン訪問・評論を続ける。また、公私にわたる多数の訴訟経験から、飲食業の因習、悪弊を法的見地から語ることのできる唯一の評論家である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ロッキーのパパ
15
著書のこれまでの本では、お店や料理人をターゲットに批判することが多かった。 しかし、グルメ界の問題はそうした提供する側だけではなく、お客にもあるのでそちらにも批判を向けていた。また、シェフたちが本音を語っている部分もあり、そこも興味深い。 著者が取り上げているお店に行く機会はないけど、語り口が好きだからどうしても読んじゃうんだよな。2014/06/08
はな
6
グルメ本というより著者独自の視点(批判精神)で論じた外食業界の恥部を纏めた本。自分と店主のトラブル等詳細に述べられているが、どの店もこのような店ばかりじゃなく安くてもそれなりの料理を出す有名じゃない個人商店は沢山ある。そんな店を探して紹介するのもグルメライターの役割ではないでしょうか。関西人の濃い味好きも一部思い当たる節はあるものの、そのせいで関西全体の料理の質を語るのは暴論だと思う。有名レストランは値段の割にがっかりすることも多いので、著者も有名(マスコミ評判のいい)店だけに拘らなければ良いと思った。2017/09/02
ぐうたらパンダ
6
この本に出てくるお店は(私の感覚では)高級店なので、外食に関する感覚が作者とちょっと違うため、別世界の話を読んでいるみたい。自分が納得できるお店に行ければいいのかな。下戸の人ってやっぱりお店に迷惑なのね(うすうす思っていたけど)と再認識した。2014/04/16
アルゴン
5
★★★☆ グルメ業界の闇の部分を暴いた書。特に関西への当たりが強い。船場吉兆の次男がオーナーやってる状況は批判もやむなしかと思いますが、高いレベルの店に行く機会が限られる我々庶民からすると、本書でコケにされている関西人の楽しみ方も理解はできるのです。だから庶民なのかもしれませんが。2017/04/11
hatagi59
4
いやいや、出禁になるのを、それとなく感じさせる。笑 正論に近いんだろうけどね。かといって、正論を言う人がいなくなってしまっては、発展は望めないだろうから、必要な人なんだろうな。 一番印象に残ったのは、自分の店が上手くいっている料理人が調理師学校の先生などやるはずがない。学校に行くメリットは調理師免許と人脈構築位では?という部分。なるほどな~。2014/11/20