出版社内容情報
「士農工商」という身分制度の中で,武家の無理難題にも「逆境こそ好機」と知恵で商機を掴んだ商人たち。庶民だけでなく、困窮する大名までを支えた豪商たちの決断力と行動力。
内容説明
戦国時代が去り、平和に見える江戸時代だが、「士農工商」という身分制度の中、商人には過酷な時代でもあった。武家の無理難題に「逆境こそ好機」と知恵と信念で立ち向かい、商機を掴んだ商人たち。庶民の暮らしを良くしようと奮闘した者から、困窮する大名家の財政再建に命を賭けた者まで、世界でも稀有な徳川三百年の“平和と繁栄”を支えた豪商たちの決断力や行動力は、現代の企業人にも通じるはずだ。
目次
第1章 逆境を跳ね返し、江戸の繁栄を支えた―豪商の「発想力」(河村瑞賢(江戸元禄期の豪商)「カネも看板もなければ、知恵で勝負する」
角倉了以(京都の豪商)「日本海と太平洋の南北を“水の道”でつなぐ」 ほか)
第2章 江戸庶民に支持された「三方よし」という心得―豪商の「行動力」(西川甚五郎(近江商人・「ふとんの西川」創業者)「客の要求に先んじれば、商品は売れる」
市島喜右衛門(越後・新発田の豪商)「人に潜む宝の能力を掘り起こせ!」 ほか)
第3章 お客様が第一「先義後利」という商人魂―豪商の「決断力」(淀屋常安(大坂の豪商)「豊臣から徳川の世へ、“商人の目”で先の先を読む」
三井高利(三井中興の祖)「薄利多売と店前売りで、顧客を武士から庶民へ一新」 ほか)
第4章 大名の面目を潰さず、藩と民を救った―豪商の「交渉力」(本間光丘(庄内・酒田の豪商)「借金の申し入れに、身分は一切不要!」
広瀬久兵衛(豊後・日田の豪商)「藩を越えて通用する新貨幣を発行」 ほか)
著者等紹介
童門冬二[ドウモンフユジ]
1927年、東京都生まれ。長く東京都庁に勤務し、知事秘書、広報室長、企画調整局長などを歴任。79年に退職し、本格的な作家活動へ入る。『暗い川が手を叩く』(大和出版)で第43回芥川賞候補となる。99年に勲三等瑞宝章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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