角川SSC新書<br> 世田谷代官が見た幕末の江戸―日記が語るもう一つの維新

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角川SSC新書
世田谷代官が見た幕末の江戸―日記が語るもう一つの維新

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  • サイズ 新書判/ページ数 178p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784047316072
  • NDC分類 210.58
  • Cコード C0221

出版社内容情報

幕末の動乱の中、江戸に近い世田谷の地で、時代の移り変わりを冷静に見つめていた代官大場与一と妻の美佐。彼らの日記を通して、知られざる代官の暮らしぶりや、豪農と武士との本当の力関係などを紐解いていく。

内容説明

江戸城無血開城に象徴される幕末から明治への時代転換を、江戸に近い世田谷の地で、見つめていた人物がいる。彦根藩井伊家世田谷領の代官、大場与一・美佐夫妻である。江戸賄料として、井伊家が幕府から与えられた世田谷の地(現在の世田谷区役所周辺)を代官として支配した大場家だが、実態は現代の中間管理職のような立場だった。ヴェールに包まれた下級武士としての代官の日々の暮らしぶりや農民たちの生活などを、日記をもとに紐解いていく。

目次

序章 桜田門外の変の衝撃―維新のはじまり
第1章 大場家と世田谷領―いくつもの顔を持つ代官
第2章 江戸の混乱に巻き込まれる―開戦危機
第3章 大場家御家断絶の危機―鉄砲を持った農民たち
第4章 関東の騒乱と世田谷―幕府の消滅
第5章 明治維新と大場家―消えいく江戸

著者等紹介

安藤優一郎[アンドウユウイチロウ]
1965年千葉県生まれ。歴史家。早稲田大学教育学部社会学科地理歴史専修卒業、早稲田大学文学研究科博士後期課程満期退学。文学博士(早稲田大学)。江戸をテーマとする執筆・講演活動を展開。JR東日本・大人の休日倶楽部「趣味の会」、東京理科大学生涯学習センター、NHK文化センターの講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

AICHAN

40
図書館本。幕末から維新にかけては時代が沸騰して大きく動いた。多くの英雄が出た。彼らのことはよく知られている。歴史の表面に現れなかった庶民は、この動乱をどう見ていたのか。当時の世田谷代官夫婦、特に妻の日記によると、ペリーの来航、桜田門外の変、戊辰戦争等々の動乱により、混乱と困惑が続いたことがわかる。武家は農民の人足なしでは戦もできないため、度重なる御用人足の徴発、井伊家による農民兵の整備要請による鉄砲稽古の開始等々で農民たちは激務だったのだ。年貢や上納金を取るだけでなく、武家というのはまったく勝手だ。2018/11/04

ホークス

20
井伊家代官として、世田谷方面二十ヵ村(約二千石、住民約五千人)を治めた大場家。本書は当主と妻の日記を頼りに、幕末の実像に迫っていく。冒頭、桜田門外で主君井伊直弼が急死。井伊家の御用に苦慮してきた大場家と領民は、今度は加速度的な時代の変化に見舞われる。和宮輿入れや対英戦への労役や金品負担。内戦による治安悪化。農民の軍事訓練開始。その渦中39才の当主大場与一は病没し、国中が内戦化する中、3年後には幕府も消滅する。夫の死後も日記を書き続けた大場美佐は、人柄まで感じられ、刻々と変わる状況を一緒に追っている様だった2016/10/10

舞人(maito)

19
世田谷が井伊家の飛び地、飛び地が江戸の食料・軍事基地、などなど知らなかったことが次々と飛び出す1冊。つくづく、記録って大切だ、本人からすればただただ毎日のことを記録しただけ(大場男性陣は役目だったけれど)。でもこの記録が、井伊直弼暗殺から明治までの混乱した世情を映し、跡取り不在の大場家の駆け引きを後世に残し、そして地道なお役目の積み重ねが、混迷の世の中を生き残る大きな要素になることを、教えてくれた。淡々と進む文章ながらも、学ぶべき事がたくさんある1冊だ。2018/09/16

ゆうゆう

6
井伊さんの菩提寺が豪徳寺で、へぇ~というのは知っていたが、世田谷が井伊さんちの江戸拝領地で、今住んでいるところもがっちりエリアと初めて知った!もっと世田谷の中心を指すのかと思ってた!苗字帯刀を許された豪農、代官の大場家の日記から、幕末の世田谷生活を読み説く。歴史ではさらっと安政の大獄流しても、実際はすぐ死んだことにしないで、生きてることにして手続き踏んだとか…割と融通利いたのか?と少し驚きだった。日曜8時の某歴史ドラマは、興味出てきたが今からは間に合わないかな。2017/02/17

読書管理用

5
8点/10点 世田谷代官職を世襲する大場家の日記から紐解く、末端から見た幕末史。彦根藩の飛び地として、その支配を任された大場家。在地代官だから百姓の苦難を知りながらも、藩庁の無茶ぶりに応えなければならず、板挟みの大変さが痛いほど伝わってきた。また百姓に鉄砲の調練を行わせるなど、農兵化の過程に触れることが出来た。悪代官とよくいうが、かなりの激務だなぁ。 2014/05/12

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