出版社内容情報
尖閣諸島や南シナ海、台湾へ圧力を強める中国。その狙いは、日米とは異なる独自の秩序を西太平洋に敷くことである――。防衛省防衛研究所の現役研究官であり、中国の外交・安全保障政策研究の専門家による警告の書
内容説明
尖閣や南シナ海で活動を活発化させる中国。この中国の海洋への膨張が引き起こしている問題は、中国との間で主権や海洋権益をめぐって対立を抱えている国々の安全保障上の懸念の高まりにとどまらない。海洋をめぐる中国の主張や行動の中には、これまで東アジアで共有されてきた「船舶の航行の自由」という原則に対して、これを否定し変更を要求する姿勢が見られるからである。本書では、軍事の近代化を急速に進展させ、膨張する中国の実態について、その背景にある目的を含めて明らかにする。その上で、日本がとるべき対応を考えていく。
目次
第1章 高まる海洋の戦略的重要性
第2章 東シナ海の緊張を高める中国
第3章 中国の圧力にさらされる台湾
第4章 中国の影響力が高まる南シナ海
第5章 強大化する中国海軍
第6章 最前線に立つ海上法執行機関
第7章 米中の戦略的競争
第8章 中国の海洋進出と日本の対応
著者等紹介
飯田将史[イイダマサフミ]
1972年、東京都生まれ。防衛省防衛研究所地域研究部東北アジア研究室主任研究官。1994年に慶應義塾大学総合政策学部を卒業後、同大学大学院政策・メディア研究科博士課程、スタンフォード大学東アジア研究専攻修士課程、同大学東アジア研究センター客員研究員を経て現職。専門は中国の外交・安全保障政策、東アジアの国際関係(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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